第一次「琉球処分」一〇〇周年糾弾!!

 日本帝国主義の沖縄植民地「併合」=琉球「処分」から満一〇〇年の三月二七日を迎えて、われわれの心は怒
りとくやしさでいっぱいである。それは日帝がこの一〇〇年間に沖縄と沖縄人民に対して行なってきた侵略反革
命史に対する憤激であり、いまだにその反革命侵略を粉砕しえずにいるわれわれの力のいたらなさに対するくや
しさである。
 沖縄の過去一〇〇年間の歴史は、ヤマト帝国主義の苛酷な植民地収奪の下、沖縄と沖縄人民が差別され迫害さ
れ、ソテツ地獄に叩き落とされ、「皇軍臣民」への同化を強要されて、アジア人民に対する侵略反革命の尖兵と
して刈り出され、あげくのはてに、日帝本国防衛のための「捨て石」とされ「皇軍」に虐殺され、日帝敗戦後は、
米軍の専制支配下に呻吟し、アジア反革命侵略戦争の軍事基地へと転化させられ、七二年五月、日帝の再「併合」
(=第二次琉球処分)以降は、日帝侵略資本のエジキとされてきた苦難の歴史であった。そして、今、日帝は奄
美、金武湾、多良間へのCTS建設攻撃にみられるように、すさまじい勢いで、沖縄の海、大地を殺し、沖縄人
民の生活を破壊しつくそうとしている。
 われわれ日帝本国人民は、これまでの一〇〇年間、天皇制イデオロギーに深く侵され、沖縄人民のこの苦悩と
怒りを共有せず、沖縄人民とともに日帝の沖縄侵略攻撃に対し、闘いきれていなかった。そして、そればかりで
なく、かってわれわれの先祖は「皇軍兵士」として、直接沖縄人民を虐殺し、沖縄人民を犠牲にすることで自分
は生きのびた。そして今またわれわれは沖縄人民の犠牲の上にたつ日本の「平和と繁栄」の中で成長し、日帝が
沖縄の大地と海を荒しまわっているのを許してしまっている。
 われわれは、このような歴史的現在的反革命史とは、はっきりと訣別しなければならない。

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 東アジア反日武装戦線は、日帝の支配下に組みこまれ侵略の尖兵となることを拒絶し、かって東アジア人民に
向けた銃口を日帝中枢に、天皇、帝国主義ブルジョアジーに向け、日帝中枢を武力攻撃するという具体的な戦闘
を通して東アジア人民の反日武装闘争を復権、継承し、彼らの戦いと合流するための闘いの第一歩をふみ出した。
 われわれは戦いの中途で、日帝の公安秘密警察に逮捕され、日帝監獄に囚われ、沖縄人民の反日闘争に応えき
る闘いをなしえていないことを痛苦に自己批判しつつも、沖縄人民の一〇〇年の怨念と怒り、サツマ侵略以降三
七〇年の間に沖縄人民の心の底に焼きついた反日の魂、そして沖縄解放にむけたしたたかでおおらかな闘いの心、
闘いの喜び、勝利への確信を共有したいと思っている。沖縄人民の「海と大地と共同の力」を求める反日の闘い
の中にこそ、誰もが慈しみあい、助けあい、わかちあう人間のもっとも人間らしい姿、人間と自然とがともに一
体となって生きる未来を見出している。
 われわれは、人と人、人と自然の共存関係をふみにじる資本の論理、近代文明の下にくみこまれることを断乎
として拒絶し、「イチムシグァとの共存関係」をめざすウチナンチューの反日魂に学び、帝国主義本国人として
の反革命性、侵略者性、寄生虫性を自己否定し、ウチナンチューとの真の連帯、団結を求めて闘いぬいていく。
 いかに日帝監獄の鉄格子と厚い壁にこの身はさえぎられていようとも、この熱い心は反日、反CTSを闘いぬ
く沖縄人民とともにあり、日帝の腐った腹ワタである監獄の中から、反日ののろしを上げつづけ、最後の最後ま
で屈することなく闘いぬいていくことを誓いたい。

 金武湾を守る会の皆さん ガンバレ!
 CTS建設阻止!
 日米軍事基地粉砕!
 日帝の沖縄植民地化攻撃粉砕!
 沖縄解放!
 東アジア反日武装戦線は勝利する!

   一九七九年三月二七日
                    東アジア反日武装戦線KF部隊(準)

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