一九八〇年三月二十二日
□三月十八日午後、女区長より突然「これから新舎女区に転房する。」と告知され、即転
房となる。その際に、保安課長、女区長らの他に8ミリカメラをかかえた警備隊員ら十
名位がゾロゾロとついてきて、「記念撮影だ。」などと言いながらカメラを向け、さかん
に「またうるさくするとすぐに南三舎に戻すぞ。」とドーカツをしていた。
□女区に戻されたといっても、私のいる階には他の獄中者は全くいなく、(一五字ヌリ
ッブシ)南三舎担当の男看守もそのまま居坐っており、配食等もすべて看守が行ない、
廊下側の窓の外には高さ二メートル位のついたてをたて、「雑役」の仲間達は、私の房
の前を通る際にもそのついたての向こう側を通るように強制されているという状態で、
あい変わらず他の獄中者を見ることすらできないような準隔離状態におかれている。ま
た、女区に返されたからといって弾圧がおさまったわけではなく、女区に返された翌日
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の三月十九日朝、転房の際に切抜用に赤ペンで印をつけてとっておいた新聞と、まだ読
んでいない新聞を勝手に廃棄したというので抗議し、大切な公判資料なので返してもら
いたいと要求していたら(看守に話していたのであってどなりあっていたわけでも何で
もなく、東拘側のこれまでの対応から言っても全く保安房隔離がなされる状況にはなか
った)、女区長、女区主任らの男看守と女看守らによって有無をいわさず暴力的に保安
房へぶちこまれた。保安房内にて弁護人宛電報発信を要求すると「三・一九朝保安房に
入れられる。マリコ」という語句を女区長は「三・一九朝暴行して保安房に入れられる。
マンコ」と書き換える等の卑劣なイヤガラセを行ない、その後も、保安課長、管理部長
等がやってきては「アハハハ……、単細胞め。あい変わらずだな、まァガンバレヤ。」
「この頭の悪い奴は何を言ってもダメだから、南三舎に戻してかまわん。」「返したくて
返したのではない。返せー返せーというから返してやったのだからこっちのやり方に従
え。」等、さんざんコケにしていく。
保安房は三月二十一日朝、解除になったが、今後は女区に戻した代償にほんの少しで
も看守に対して抗議の声を発すれば、問答無用で保安房へぶちこむという形で弾圧を強
化し、戦いを封殺せんとしているようである。
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これまで、東拘当局は(二十五字ヌリツブシ)等、デタラメな口実をもって南三舎隔
離を正当化せんとしてきたのですが、こうして奴ら自身が、それが全く理由にならない
ということを認めざるをえなかったのは、四年間にわたる獄中獄外の仲間たちの団結し
た闘いの成果であるということをまず確認したいと思います。
南三舎隔離は、七六年当時、東拘女区における団結した闘いの破壊をねらって行なわ
れたものでした。奴隷の沈黙の支配する静寂な女区をつくることとひきかえに、隔離し
た女性獄中者に対しては、むき出しの暴力をもって襲いかかり屈服を強要するというの
が、奴らの計画だったわけです。
□しかし、隔離攻撃をすべての戦う人民に加えられた弾圧と受けとめてきた獄中獄外の
仲間たちの団結した戦いと、それと固く結合した女区の闘いを南三舎へ拡大し、南舎北
舎の仲間たちとの団結の輪を拡大する方向で隔離状況を逆に武器に転化して闘いぬいて
きた私(たち)の闘いの前に、奴らは、隔離政策は、獄中闘争の圧殺には全く無力であ
るということに気づかざるをえなくなり、ついに敗北宣言をしたのです。
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この四年間にわたる南三舎隔離粉砕の闘いの成果は「われわれは絶対に獄中者の隔離
弾圧は許さないのだ」という不退転の決意と、斗う獄中者を他の獄中者から隔離して孤
立させることによって、獄斗を圧殺せんとする日本帝国主義者どものたくらみは、獄中
獄外の団結した力によって粉砕されるのだということを、私たちが実際の戦いによって
奴らに示していったということであると思います。そしてこの戦いは、七六年二月、大
拘において鈴木国男君の虐殺を許してしまったという痛苦な自己批判を核とした「闘う
仲間を奴らの前に絶対に孤立化させるな!」という獄中獄外の斗う者たちの共通の確認
事項が、実際に目に見える形で結実したものであり、鈴木君の無念さを晴らす闘いの一
環としてもあったのだと思います。
日帝支配者どもは、監獄法改悪によって、闘う獄中者に対する隔離弾圧を合法化し、
より巧妙に獄中弾圧をおし進めようとしています。また、斗いが常に発展、深化してく
れば、奴らはより弾圧を強化してくるでしよう。既決獄中者の場合には、私たちの目に
見えない(未だ団結のかちとれていない)ところで、実際に隔離弾圧は進行しているで
あろうし、私に対しても奴らは「また南三舎に戻すぞ」を連発しており、「隔離」とい
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うドーカツが斗う獄中者の戦闘魂
を抜きとるために現在的に用いら
れています。そういった意味にお
いて、南三舎隔離粉砕斗争は、決
してこれで終ったわけではなく、
闘いはこれからです。
今回の闘いの成果を決して無に
することなく、新たな闘いへのス
テップとしていくということを、
ともに確認して、獄中獄外闘争の
前進のために闘いぬいていきたい
と思っています。
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