正座点検・暴行  七七年三月

 三月二十二日、朝からは、食器口から手を出してドアをおさえてドアをあけさせないよ
うにしている。私の負傷カ所は、食器口に手をはさめられてできた血豆(3/18)と切傷(3/20)
あとは、いつできたのか不明の左ひざのコブ(長さ10cm幅5cm位のもの)で、左膝のコ
ブは3/23(3/22定期検診日の時は、放置しておいても大丈夫と思い診診察求をしなかっ
た)に膝をつくと痛くて、つけないので、診察を要求した。3/23は風邪のため頭痛がひ
どくて特別診療を要求したため、コブもついでに要求したもの。私が比較的ケガが少な
かったのは、扉の前に布団を置き、危険物をあらかじめとりのぞいておいたために、投
げとばされても畳や布団の上だったりしたためと,食器口が足でけるとあくため。
 その後、奴らは毎日、私とゆきちやんのところでは食器口から顔をのぞかせて奴らが
ドアをあけなくても健在を確認できるようにしてやってるのに、わざわざ力づくでドア
をそれもほんの10cm位ほどアリバイ的にあけて、私達のお尻を見て「点検終了」とやっ
ている。獄中者の健在を確認するのに、獄中者の尻を見なければならないのはいったい
なぜなのか?(正座してしまったら尻が見えないから、健在を確認できなくて困るだろ
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うなァ……) 奴らは、我々がそのような質問をすると、
自分でもやってることがおかしいのを自覚せざるを得なく
て、ただ笑っているだけである。看辛はもう、正座が点検
のために必要でないことを知りぬいていて、「なぜ正座を
しなければならないのか」と質問すると「誰が正座しろと
いったか。腰を下ろせといってるだけだ」などという看守
も出てくるし、確か三月二十日頃だったと思うが、私が“点
検”のためにドアのすぐ前につっ立っていたら、看守は「ハ
イ、点検よ。まん中に立って!」などというしまつ。なぜ
暴力団を呼んできてまで、正座点検させねばならないのか
と質問すれば、「あんたたちが、とび出してくるからでし
ょ。前はあんたたち、点検の時おとなしくうけてたのに(!?)

そうやってとび出してくるから、悪いのはあんたたちだ」
などといい出す始末。とうとう奴らにとっては、点検のた
びに我々がつっ立って「正座点検制度を撤廃せよ! 不当
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チョーバツ制度を撤廃せよ!自殺房、保安房を撤廃せよ!
と叫ぶ(その後各5分間位ずつ、様々の要求を叫んだり抗
議したりするのだが)ことは「おとなしく点検をうけてい
た」ことになってしまったのだ。この頃は、食器口を開け
ていても、ムキになって手を痛めつけてまで閉めるような
ことはしなくなり、(私は奴らが無理に閉めようとすれば
どれほど手を痛めっけられても、絶対に閉めさせないよう
に頑張るので、奴らが強硬にすればケガをするだけでしめ
ることができないので、あきらめたようなのだ)私が何も
いわなくても、わざわざ開けたままにしておいてくれたり、
閉めようとする看守に「閉めなくてもいいわよ」というと
「また、足で蹴ってあければいいじやない」などという看
守が出てくる始末。私達が、お互いにあいさつをするのが
“あたりまえ”になり、会話を交すのが“あたりまえ”に
なってしまったように、食器口をあけたままにしておくの




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も“あたりまえ”になってきつつある。そして、カーテンをはってるのでさえも“あたりまえ”になってきた感じ。この“あたりまえ”が私たち3人だけのSPECIALにとどまっていたのではダメなのであって、東拘全体に拡大しなければならないのである。そして、正座点検など拒否するのが“あたりまえ”になるまで頑張らねば!


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