十月一日母より差入れされた新聞(九月十七日から九月二十九日夕刊分まで)でハイ
ジャック斗争の釈放リストの中に由紀子さん、あや子さん、仁平さんが入っているのを
知りました。そして、三人について新聞の塗りつぶしがなかったことからも、すでに彼
女達が東拘にいないこともわかりました。
ラジオのニュースで「奥平純三他八名の釈放を要求」と聞きましたので、反日武装戦
線「兵士」団の六名のうち誰かが……とは思っていたのですが、由紀子さん、あや子さ
んの二名が指名されたのは、とても驚きました。同時にいまだ南三舎に一人でブチ込ま
れているまり子さんのことが心配になりました。多分まり子さんは、今まで以上に元気
とは思うのですが、東拘暴力団のなりふりかまわない弾圧も予想されますので、こちら
でも一日も早くまり子さんを女区へとりもどす斗いを行なっていきます。
獄中で出会い、人間的にも語り合うことの出来るようになった由紀子さん、あや子さ
ん、仁平さんが次の斗いへ出発されたことは、拍手を送ると共に個人的にはちょっぴり
感傷的になってしまいます。由紀子さんの笑顔、あや子さんの声が私の頭の中をかけめ
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ぐり、グラグラしています。しかし、彼女達に課せられた斗いも今まで以上に厳しくな
ると思うし、私達も彼女達が斗いとってきた獄中斗争を更に深化させ、権力の壁をとり
払っていきたいと思います。共に頑張りましよう。
それにしても、こういう時、新聞を“購読”していないというのは不便ですね。ラジ
オの数分のニュースでは、情報が余りに少ないし、イライラしてしまいます。又、権力
は“ハイジャック”を口実に家宅捜索等の弾圧を行なっているでしょうし、外の弾圧も
気になります。
話しは変わって女区では最近二階へ八・二三狭山斗争でパクられた戦旗派らしい(ブ
ル新に戦旗派の女性を起訴と書いてありましたので……)人達四人が入って来ました。
それから九月二十九日は雑居から転房された女性が「転房の理由を説明しなさい」と抗
議を行ない、翌日雑居房へもどりました。彼女の名前は残念ながらわかりませんが、徹
底的に抗議し、屈しない態度は学ぶべきと思いました。(彼女は看守と「上訴放棄」と
かやりとりしていましたので、近いうち下獄かも知れません)
ではまた手紙を書きます。 お元気で!
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