5・15 ゆきQ集会メッセージ

04.5.15 浴田由紀子
 ありがとう!
 みんなに出会えて、支えられて、はげまされ、いっしょに総括を進めながら、第2次統一公判を力をつくして、勝利的に闘いぬくことができました。
 もちろん、懲役20年はなかなかに厳しいし、事実認定において、第1次統一公判認定も75年供述もくつがえしえなかったことは何ともくやしいし、超法規的釈放をなかったことのように取り扱われる(被告の責任と切り捨てられる)のは何とも理不尽で申しわけのないことです。
 でも、世界レベルでの反テロ攻勢、「反テロ」と言ってしまえば侵略も占領も全部「正義」と言わんばかりの時代状況の中で、あの検事の「終生の無期」攻撃をはねかえし、検察控訴趣意書を完膚なきまでに粉砕して、「被告人(たち)なりの正義」「人的被害回避の努力」「反省の思い」を認められたことは、やっぱり「やって良かった!!」「ヤッタゼ!!」ですよね。そうして、それ以上に私たちが勝ちとってきた出合いと共同と、いっしょに進められた総括と絆と……私たちは今、何よりも大きな勝利を手にし得ていると思います。  いっぱいの知恵と力を結束し、支え、はげまし、走りまわり、文字通り力をつくして下さった弁護団、救援の仲間たち、家族会の皆さん、友人たち、そして、獄内外の同志たち、ありがとう! この年月を共にしえたことを何よりも大きな誇りに私は、次へ歩を進められるとはりきっています。
 だというのに今私たちは、'75年5月19日以来、困難の中で東アジア反日武装戦線裁判と、私たちを力のかぎり愛し、信じ、支え、共に闘って下さった荒井幹夫さん、大道寺幸子さんと「ヤッタゼ」を共にすることも、シャバで会う日を約束することもできなくなってしまいました。とても残念です。荒井幹夫さん、大道寺幸子さんのご冥福をお祈りすると共に、心からの感謝をささげます。
 ことに、第1次統一公判初期の自供総括の困難の中で、被告団の団結と統一を何よりも大切にと、さとして下さった荒井さん、死刑制度廃止へ息子を信じる母の確信をもって歩みつづけて下さった幸子さん、あなたがたに支えられ守られて、教えられて、私たちは、どれだけの多くの人々に出会い共に生きることができたかしれません。  今日ささやかな「勝利」を確認して、そして、あなたがたと共にあったことを宝に、私たちは歩をすすめましょう。どうか、いつまでも見守っていて下さい。
 そして、私たちの東アジア反日武装戦線が提起した問題も、この国の変革も、人類の歴史を逆回転させているかのような時代状況の中で、まだまだこれからのようです。
 さらに、将司・利明両同志の再審実現と死刑執行阻止・死刑制度廃止へ、1日も早い芳正同志の出獄実現へ、仲間たちと共に可能なかぎりの力をつくしていきます。懲役は、ちょっと今まで以上に「辺境最深部」のようですが、なーに、私たちが育ててきた絆は、ちっとやそっとですりきれるものではないことをも、あらゆる現場が最前線であり後方であることも、あのSAIKAIと、シャコの帰還で立証ずみです。共に、元気に歩を進めましょう。そして、必ず再会を! いっぱいの感謝と連帯を!
 かんぱい!

PS
「和君の本」ようやくに出版できました。協力をありがとう。大きな宿題がひとつやりおえることができた思いです。そして、この本が再び新たな出会いと絆を、広め、深めてくれるものであることを願っています。

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