でもわたしには戦が待っている

斎藤和[東アジア反日武装戦線大地の牙]の軌跡

 1974〜75年、東アジア反日武装戦線大地の牙を名乗り、三井物産、大成建設、間組(現・ハザマ)などを爆破し、逮捕時に自死した斎藤和(のどか、かずとも通称される)さんの足跡を追った。
 なぜ企業を爆破したのか、どのような時代状況での闘いであったのか、幼少時からの証言を交えて、その生涯を構成している。30年近い月日を経たからこそ語られる貴重な内容が満載となっている。
 戦後思想として大地の牙を概観すると、六〇年安保闘争以降のアナキズム直接行動主義の流れと、日本の植民地支配の問題とがそこで邂逅し、発せられた火花はパレスチナ解放闘争へも飛んでいった、と表現することもできる。
 イラクへの自衛隊派兵をめぐり、日本ナショナリズムが醜悪な相貌を現している《いま》、多くの人に語りかける内容をもった一冊である。

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定価:本体価格2500円+税 ISBN4-7763-0006-0
A5並製 512ページ
発売 兜乱o社(tel03−3812−4645)

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