でもわたしには戦(いくさ)が待っている

斎藤和(東アジア反日武装戦線大地の牙)の軌跡
支援連編
株式会社風塵社発行 A5 500P 予価2500円 2003年9月刊行予定(?)

 遅れに遅れていた斎藤和さんの本、やっと終わりが見えてきました。たびたび、本誌でも告知させていただきましたが、これが最後の告知となることを願っております。また、書籍のご注文は、お近くの書店までお願いします。図書館リクエストもお忘れなく。

◎目次案
 前書き
 第1章 東京行動戦線から東アジア反日武装戦線へ
 第2章 斎藤和さんの思い出
 第3章 和君への手紙(ラブレター)
 資料編
ベトナム反戦直接行動委員会冒頭意見陳述書/『中国人は日本で何をされたか』室蘭の項/大道寺将司浴田公判出廷証言/『腹腹時計』理論編/ほか
 後書き

◎刊行趣旨
 東アジア反日武装戦線については、当事者が書いたものから、好意的なもの、悪意に満ちたものまで、さまざまに語られてきた。しかし、「大地の牙」については、これまであまり触れられることがなかった。なぜなら、「牙」について語ることのできる人物が不在だったからだ。ところがこの状況は、九六年に浴田由紀子さんがルーマニアで秘密警察に逮捕され、日本に強制送還されたことによって大きく変化する。
 支援連ニュースにも掲載してきたが、編者は浴田公判と並行するかのように、斎藤和さんと交流のあったかたへのインタビューを進めてきた。そこから、「狼」や「さそり」とはまたちがった東アジア反日武装戦線の姿が浮き彫りにされてきたように思える。「爆弾オタク」という彼らを貶めたレッテルが「牙」にも無効であることはもちろんのことであるが、一方で、「ピュアで心優しい」という東アジア反日武装戦線を支持してきた人人がよく使うフレーズにも納まりきれない、反逆への情念とお茶目さが関係者の言葉の端々にあふれていた。
 同時に、斎藤さん本人の生の声に結局触れることのできないもどかしさを抱えたままなので、どこまで本人の思索と想念に迫りきれたのかは心許ない。しかし、斎藤さんの姿を歴史の闇に葬り去るのではなく、今後に伝えていくべき記録として本書に留めておきたい。

◎出版基金カンパのお願い
 刊行は、風塵社という日本で九八七番目(九七年調べ)に売り上げの大きな出版社から予定しております。しかし、細部にいたるまで斎藤さんの姿を追い求めたところ、初期の予定よりも大幅に分量が増えてしまいました。そのため、アバウトに制作費を見積もっても一二〇から一五〇万円は必要なことになってしまいそうです。出版社の負担を少しでも軽減するために、出版基金を募っているところです。同時に、なるべく安く定価を設定することで、多くの人に手に取っていただきたいと存じております。ぜひみなさまのご協力をたまわり、この書籍を世に送り出したいと考えています。ご協力よろしくお願い申し上げます。
  カンパ振込先 郵便振替 00130−3−396878 和君の会
  一口5千円からで、できれば二口からお願い申し上げます。カンパいただいた方には、刊行後2冊献本いたします。
(以上、責任者K)


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