支援運ニュース No.165


浴田由紀子さんからの手紙

 164号を読むと利明君の体調が心配です。しっかりと検査して正確な原因をつきとめて、対処療法だけじゃなく「原因を追求する対策」をしっかりと取らせなければなりません。利明君は「私の場合、まあ、人なみには頭を使ってきたはずですから」と言っているので一瞬、「え、じゃあ私の場合、彼の3倍位は老化しているかも…点」と不安になったのですが、いやいや、彼はやつぱり普通の人より脳を使っていないのです。脳というのは、考え事やお勉強に使うのは、ホンの何%かで大事なのは、人間の「生活行為」を司っているのです。20年の「自殺房」拘禁は、彼の人間としてのあたりまえの動きや刺激―それへの反応を極度に制限して来たのですから……。彼にもっともっと脳を使ってもらうために、何が何でも「死刑制度」を廃止し、不当な「死刑囚処遇」をかえさせなければなりません。利明君ガンバレ!

浴田裁判は

 パスポート裁判は、いよいよ大づめを迎えそうです。敵側証人はあと一人位で終わるでしょう。
 奴らがデッチ上げた「偽造パスポートを使って、ルーマニアに入国した」という「犯罪事実」なるものは、浴田との関係を何1つ立証出来ないばかりか、そのために集めて来た数々の「証拠品」だの何だのというのが単なるルーマニアの法律だの、習慣やシステムだのの説明とそれにもとづく「伝聞」でしかない事がバクロされています。さらにこれまでの中で、日本警察が行ったルーマニアへの捜査介入(圧力)の事実が明らかになっています。第4・5回証人富見永は、はずかしげもなく「3月17・18日には」「あやしい人物」について写真によって「浴田らしい」と「特定し」ルーマニア当局の人定に協力したことを「自供」しました。
 裁かれるべきは、奴ら言うところの「犯罪事実」などではなく、日本警察が行った他国領土内における「捜査活動」の事実と、身柄獲保(実質的逮捕・拘禁)の事実です。法廷はひき続きパスポートの弁護側反証に入って行きます。(本人調べが、5月末か6月初め)。もともと超法規的措置で釈放した者を「逃亡中」と言いくるめ、容疑事実も「知らない」ような理由で「国際指名手配」してルーマニアに乗り込んで行ったあげくの…身柄獲保でありこじつけ起訴なのです。次々に登場したデカ証人達が法廷で流した冷や汗の玉の数だけ、奴らのペテンは崩れ去っています。文字通り法廷を「奴らが犯した犯罪」を裁く場に転化すべく、圧倒的な包囲・傍聴と知恵の結集を!

このごろ

 「4月は法廷がないので」と大ブロシキを広げて、「集中学習月間だ!」とはりきっていたのですが、今日はもう26日!そして……大ブロシキはほとんど無限大のかなたに開かれたままに……そのはしっこは地平線の向こうでカゼにハタハタとはためいている……。何が私をこうさせたのか?(なに?「マンガ本だろう」って? ウンそれもあるけど…それだけチャウ。)  「東アジア反日武装戦線の闘いと90年代我々の課題」「70年代から90年代にかける虹!」というタイソーな「標題」なのです。この「美しい」言葉をワラ半紙の頭に書いて、「ヨシャ」と座り直したとたん……ホワーッ……。「ああ私はどうしてしまったのだろう」と気が付いた時は日が暮れて……。(将司君、利明君、芳正君も寿一君も助けてくれ!「夢を」加工ではないか!)
 そんな中で4月17日に調印された「日米安保再定義」は、その内容というより、「国会では一言の論議もされる事のないまま」スンナリと、この国の未来がこうも簡単に確定されてしまった事実に、又ボーッと花をながめて……ほうけていた頭をバチン!とたたかれた。昨年あれだけ「戦後50年だから」「反省」だの「戦争責任」いちおう言ってたのに、沖縄の人々の反基地・反安保の叫びの中で、この国の中央国会では、ひとことの審議もせずに、「アメリカに金をやって、いっしょになって戦争してもらうためのシステム」を認めてしまうのですね。
 「強い武装グループ」のバクダンじゃあ止められなかったのです。これだけ多くの人々が戦争責任に気付いて「反省」しても、まだまだ敵は人々の気持ちなんか無視して再侵略も戦争体制作りも進めてしまうのです。これはもう力を合わせてNONを行動しなければ……。今国会で「ねてる」人々はみんな首にしなければです。
 沖縄の人々が力を合わせてようやくに勝ち取った「普天間基地返還」を敵は「戦術的後退」のつもりでミエミエの実質的基地強化・拡大のジャンプ台にしようとしています。今こそ、敵から引いてみせたわずかな一歩に喰らいつき永遠に引かせ続ける契機にしていかなければなりません。奴らが目指す「アメリカに金を払っていっしょに戦争しながら、アジア、世界の盟主になって21世紀を生きる」のか、侵略戦争の反省に立って「2度と軍隊を持たない、他国を侵略しない」平和憲法の実践によって、アジア、世界の人々との対等・互恵の共存の道を求めるのか……「虹をむこうの山にかける」ために、みんなして、いっしょうけんめいかけて行った、虹が逃げる前に大急ぎでかけていった子供の日のようにみんなしてかけていこう!

そして

「今月から丸岡同志復活だからなあ」とか…「将司君の回答」に利明君何て言うかなあ、とか芳正君何よんだか…とかイロイロニヤケているうちに…時がたつのは早い! 皆なお元気で。再見!

ゆき子



YUKICO
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