支援運ニュース No.171

選挙は終わった。さあしっかり進めよう!

浴田由紀子

 我らが「超ホーキに乗った魔女の裁判物語」集会をぶっ飛ばして強行された衆議院選挙は、ここまで選挙民をバカにした「主権在民・民主主義」下の選挙制度というのが可能なのか、とおどろくほどにインチキなしろものだった。選挙前から評判は悪かったが、エライ人達はみんな、「やってみないとわからない」とこのカラクリとサギ性が自党に味方してくれるかも知れない、という淡い期待を抱いて……不問にしてしまった(?)。そして、なかなか「幸運の女神」というのは、そう都合良くはふり向かないものなのだとわかると……これまでのタイマンをかみしめているらしい。いったいこの選挙制度を決めた時、実際に試算をし、ケースワークをした事のある国会議員は何人いたのだろうかという、限りない疑問が湧いてくる。
 おかげで私は、この忙しいのに、カリキュレーターのない獄中で、「得票一覧表」をかかえて、ケースワークに3日を費やしてしまった! 共産党がまちがいなくのびている事は、この国の市民は健在なのだろうという事をかろうじて教えてくれた。ガンバレ!
 選挙期間中に「みんなで行けばこわくない」と自民党と新進党の議員達は、束になってヤスクニに出かけ、「選挙で勝てば、こういう私達の主張の国民に信任された事が明白になる」と言ったらしいのだが、オソロシイ論理だ!そして、オットドッコイ、そうは行かなかったことを確認しておきたい。(ヤスクニをメイン争点にして投票した人なんてほとんどいない事は言うまでもない!)投票率60%弱の中の48%(それもケタオチ・インチキ選挙システムによる水増当選の結果だ!)どうひいき目に見ても国民の(有権者)25%しか支持していないという現実をはっきりと認識してもらわなければならない。「ヤスクニ公式参拝も国民に信任されることになる」なんていう時代錯誤なそらおそろしい発言は、二度と出来ないように。
 骨ぬきにされ、肉をきられてそれでもがんばっている社民党の人達に「ダメなものはダメ!」としっかりがんばり通してもらいたい。ガンバレ土井さん!政策協議だの、閣外協力だのわけのわからない話にはのらないで、そんな事で「市民との絆」が保てるとは思えない…誰にでもわかる単純明快な論理で「それでも市民代表」としてがんばってほしい!
 今回の選挙でも明らかになったのは「ダメなものをダメと言わない」事によって、敵を利し、民主主義を自ら破壊しているのは、私達自身なのではないかという事だ。誰も「平和で対等な豊かな社会」を持って来てくれたりはしない。皆の知恵と力を合わせて、どんな社会を作るのか、どっちに向かって進のか……あらためて、共に歩を進めよう!
浴田裁判は
 三井の証人調べ(実況検分したデカ)を続けています。10月30日からは、科研鑑定人が入ります。実況検分調書というのは、計15人位から出されているのですが、どうも証人として出て来られる人が少ないようで、加えて、出てくれるのは、当時比較的下っぱで、端っ子の方の検分を担当した人々、出向組、ということで「確信をつく爆発中心部」の検分者というのが登場しないのですから……。他人事ながら「立証出来るのだろうか」と不安です。
 「覚えておりません」「今はちょっと…わかりません」を連発せざるをえない証人達の前で、せめる気にもなれないままに…それでも私達は、おさえるべきところは、しっかりおさえて「種」をだしてもらおうとはりきっています。無理を承知で、「それでも勝負したい」と言っているのは、検察の方ですから……しっかりやってもらわなければ困ります。
 今、私の方は、検事が「今年中に答弁書を出す」と言っている「超法規」をどうしてやろうかとワクワク・ドキドキしてしまっています。さて、検事はちゃんと「答弁」出来るのでしょうか?!
 いったん「チャラにした事実」を「チャラにする」というのなら、「決定書」にハンを押したり、「釈放命令書」を出したり、手錠のカギをはずしたり、…「意志確認」に協力して「浴田君は、私達が何と言っても、行くというのだろうけど…」なぞとグチャグチャ言った(検事村田)奴らは、みんな「獄破りの共謀者」とか「逃亡ほう助」とか何とかに問われなければならないという理屈になるのではないかな?! 彼らと「共犯」で脱獄の罪に問われるのか?「チャラになったものはチャラだ!」というあたりまえを再確認して…仲間達とのスキンシップを実現するのか? 2つに1つです。
 奴らを「ギャフン」と言わせる知恵と力はひきつづき募集中です。いっしょに奴らをやっつけよう!
11.24集会に来て下さい
 国政選挙に席をゆずって延期を余儀なくされた「超ホーキに乗った魔女の裁判物語」は、スタッフの奔走により、同じ会場で11.24に開かれることになりました。用意されていた出し物は、約1ヶ月の成熟期間を与えられて、しっかりと発酵し、ますまます、こくとつやを増した「飲みごろ」になっています。忙しい人も忙しくない人も仲間をさそって来て下さい。
 21世紀に向けて、この国の中はますます流動を速めています。敵の側のオセオセ反動化に抗する人民の闘いはこの秋、まず破防法適用阻止を何が何でも実現しなければなりません。
 出合いの中で、ヘコタレそうになる闘いのエネルギーに、しっかりと火を灯し、油を注いで、スクラム固く、闘い進めましょう! 共に!
 冬がかけ足で近づいています。塀の中の同志達も、町の中の仲間達も、山里の仲間達も、体力を過信しないで、いつも元気でいて下さい。コガラシ吹いてもカゼひくな!嵐になったら立ち上がれ!

再見!ゆき子。



YUKICO inserted by FC2 system