支援連ニュース No.244

控訴趣意書がちっとも進まない

2003/01/17 浴田由紀子

 お元気ですか、シャバはインフルエンザが大流行、例年にない寒い冬といわれていますが、みんなカゼやしもやけや赤切れにやられてはいませんか。私は何もしないで体ばっかり鍛えているので、その効果でしょうか、スコブル元気です。分けてあげたい位です。加えて昨年暮れに十亀さんたちの「保釈決定」のニュースを聞いて300タタキを再会しました。今年に入ってからは効果を上げるために600タタキに倍増して歴史的な対面に備えています。そして多分そのまま300ないし600タタキは5月シャコとの再会、戸平君との再会に向けて継続することになるでしょう。このままいくと、シャコがやってくる頃にはホッペタが2倍のドッチボールみたいになってしまうかもしれません。何といっても今年最大の楽しみであり人生にカウントすべき大イベントの1つですから、はりきらざるをえません。
 昨年暮れには、加藤三郎さんも元気に(前よりも健康そうになって)出獄されたと聞きました。一人ずつ一人ずつ、確実に取り戻せる時代にようやくなってきたのだと思いたい。
 問題は、みんな獄外を信じて「ナーニオレが10年や20年席をはずしたからったって革命の前進がそれでとどこおったりはしないのだ、あとは仲間たちがよろしく進めてくれるにちがいない。刑とやらを終えて出獄のあかつきには私ゃ“非転向の獄中十年”の革命英雄だわな……」と何の憂いもなくひたすら明るい未来を信じて、過酷な懲役生活を耐えしのんできた、同志たちに、さて、いかなる「明るい未来」を並べて見せて、どのように座りごこちのいい「革命英雄の座」を(ちらっとでもいい)用意しておけるのだろうか……と思うととっても、とっても心がせつなくなる。まあ、出獄する「世が世なら革命英雄」同志たちには、「あんたがおらんかったばっかりにこんなに負けてしもうて、うまいこといかんかった。あんたがいてくれさえすれば勝っていたのに……本当におしい人を獄中に居させてしもうた」とでも言い訳をして、もうひとふんばりしてもらう、ということになるのだろうか、ねえ。
 さて、もうひとりの「革命英雄」予備軍は、控訴趣意書がちっとも進まない、進まないというよりも手がつけられない大混沌状態で弱り切っています。誰かいい智恵はないかね。裁判所に「せめて提出期間をのばしてくれない……」と申請したら3日もせんうちに「ダメ! 期限を守らん場合は……」と冷たくけちらされてしまった。カコクな日々です。
 「和君の本」はあっちこっちからようやく「修正動議」が集まり始めています。大募集中なので、ドンドン智恵も力もかして下さい。まだ受け付け中です(今のうちですぞ)。
 そんな訳で新年早々またもかけこみ、ギリギリ入稿のやっつけで、申し訳ない。「今年こそは」とそれでもこりずに思っていますので、どうか、今年もよろしく。
 ところで243号にのっていたシャコの「ええじゃないか」ってどんなんだろう。ぜったい見たい! 何がなんでも見て、憶えて、やってみたい。これから先何十年も岐阜刑では、「あのバクダンマの宇賀神君の、おみやげの……」と語りつがれながら伝統の応援方式になりそうだな。私も中3の時、どういうわけか応援団長(といっても女は副)というのをやらされて、三・三・七拍子だけは未だにできる(旧JRAでもやらさそれとったなあ……ブツブツ。)けど……下獄までにもうひとつふたつ芸をふやしたっていいだろう。シャコ、お会いするおりにはぜひ、教えてくださいませ。図解入りで、将司君や利明君にも……イヤイヤ、幸子さんとスミ子さんにまず教授して、お二人から、彼らに伝授という方法もあります。「東ア方式」として日本の獄中を席巻……なんてね。
 さあ、年明け早々にこんなことで実に申し訳ないけど、時間と公判資料の山との格闘を続けます。来月は、「ヤッタゼ! 完璧な趣意書で、検察をコッパミジンだ!!」位の元気な報告ができるように、がんばります。
 獄中の同志たちも獄外の仲間たちもお元気で!
 がんばろう共に!
                                   ゆき子


YUKICO
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