第30号
1998年2月1日
300円
(年間3000円・〒込)
ゆきQ
(浴田由紀子さんを
救援する会)
東京都荒川区
西日暮里2-39-7
GSハイム404
支援連気付
TEL03-3891-7047
(水曜夜)
郵便振替:ゆきQ
00170-9-26827
リストラ進む?救援会

機関紙誌の統廃合はじまる

 かねてより議論されていた浴田由紀子さんを救援する会(ゆきQ)のリストラ(再建)計画がついに実行される運びとなった。その第1弾は季刊ペースで7号まで発行されていた『ゆうき凛々』誌と、公判毎に月2回というハイペースで29号まで発行されていた『ゆきQスケジュールメール』紙の一本化だ。新通信は名称は『ゆうき凛々』を、号数は『スケジュールメール』を引き継いで、新番より編集作業が開始される。隔月での発行を目指すとともに、より迅速な情報提供を求める一部会員の抵抗をなだめるために、会員には必要に応じ『臨時ニュース』を提供していくという密約が交わされた模様だ。
 今回のリストラの背景には、このままでは財政破綻が近いという会計部門からの警告と、編集長回り持ち制がほぼ一巡してしまい、新たな枠組みを求める編集部門からの要請があった。
 救援業界の事情に詳しい某氏は「日本赤軍関係者への弾圧があいついだため、今までゆきQに集中していた人材やカンパが分散化されざるを得なくなったのがリストラの原因」と分析するが、ゆきQ関係者は「弾圧は逆に運動を活性化させている。再建計画は今後も長期にわたる浴田さんの裁判と獄中生活を支えていくための新たな布陣である」と反論している。

死刑囚の出廷求める
SAIKAI作戦スタート!
 ゆきQが今年の最大の運動テーマにしているのが「SAIKAIリアライズ」作戦だ。本年夏〜秋にも予定されている浴田裁判での大道寺将司、益永利明死刑確定囚らへの証人尋問を公開の法廷で実現しようというもので、「裁判公開」と「確定囚との再会」を目指している。
 はじめて確定死刑囚証人の公開裁判を要求した11月27日の浴田公判では報道関係者も多数傍聴し、関心の高まりをみせた。
 SAIKAI作戦の提唱者である会員は「東京拘置所が出廷を拒むおそれがあるが、裁判の公開を明記した憲法違反になる。裁判所は行政の横暴を許さず頑張ってほしい」と語っている。
 ゆきQでは、2月28日予定の『死刑確定中』ベストセラー祈念・SAlKAI実現パーティで広く問題をアピールするほか、学習会、法務省前でのビラまき、弁護士会への働きかけなどを検討している。

投書 皆様の声をお待ちしております。
●「SAIKAIリアライズ」という言葉は文法的におかしい。「リアライズSAIKAI」とすべきです。(東拘・丸岡修・47歳・革命家)
●どちらでもいいと思います。どちらかと言われたら…どうでもいいと思います。(東京・永井迅・42歳・独身)

 月末残高10万円割れ
 H会計主任は12月のゆきQ定例会議で会計を報告。月末残高が10万円を割ったことが明らかになった。原因は会費・カンパの入金がかんばしくないことと、機関紙誌の印刷・発送代金の高負担にあると分析。「最低でも月10万円はないと公判維持にも支障をきたす」と沈痛な表情で財政再建を訴えた。

吉村和江さん執行猶予で獄外へ!
 12月19日の東京地裁の執行猶予判決により、吉村和江さんは獄外に復帰。当日夜、23日夜と相次いで催された歓迎会で支援者、弁護士士らと感動の獄外再会を果たした。「まさか執行猶予がつくとは思いませんでした」という興奮の声に、「だって私、何も悪いことしてないのよ」とロングピースの紫煙をなびかせていた。


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