丸ちゃんのへ−ジ  丸岡修●98/5/30 

★リッダ闘争26周年!
今回は前号の続きではなく、皆さんの質間に答える日本赤軍Q&Aです。

★日本赤軍て、どんなんや

Q1・日本赤軍とありますが、軍? 党?

A1・80年代の規約では「政治軍事組織」と規定してたんやけど、多分、今もそうやろ。軍事組織を兼ねた党や。そやから70年代のように「赤軍兵士」と言わず、「党員」と言う。自称「日本革命家」。90年代の詳しい事は、浴田に聞いたって下さい。彼女の方が私より実質の党員歴は長いんやで(ウチではパクられたら自動的に権利停止になるので党員であっても義務だけ残るだけで、党内事情には疎い)。

Q2・これからも赤「軍」を名乗るのですか。

A2・私は変えたらという意見なんやけど。権力問題の解決(現国家体制を倒して人民政権を立てること)は、本質的には強制力を必要とする。何でかと言うと、国家は軍・警察・裁判所などの力を動員して革命勢力を抑え、大資本(財界)や官僚も現体制維持に全力で抵抗する。その力を抑えて政治・経済・社会の変革を果たすためには、それを強制する力を必要とするんや。明治維新や第二次世界大戦後の連合国占領軍による「改革」を思い出してんか。戦後に何度も「改革」と叫ばれながら、どうなったか今の日本見てみいな。財界と官僚の強いこと。国権の最高機関である国会なんか官僚に操られてるだけや。そやから、本質的に言うと、革命には旧体制を守ろうとする者共を従わせる強制力が必要なんや。  だけど、フランス革命など経て市民の力が増し、日本でも一応の民主主義も進んできて、国家の暴力も戦前とは違うし、戦後は年々緩和されてはきてる。55年ぐらいまでの下山事件のような謀略はあるは、冶安当局による拉致や行方不明はあるわの時代からは、運動の条件は良くはなった。そやけど、60年安保を前にした砂川闘争や現在に続く三里塚闘争にいたるまでの国家の暴力は忘れたらあかん。日本共産党に対する盗聴事件とか今もそういう国家の暴力は続いている。それでも、今は武装闘争が必要とされるまでの圧政ではないし、人々の意識もそこまでの水準にはない。そんな状況で武装闘争に固執したら、孤立するだけや。それやったら刀を持つ権利は譲らんけど鞘から抜く必要はない。ならば、「極左」としか人々に思われない「赤軍」の名称にこだわる必要なんか全くあらへん。
 こんな私の考えは、同志たちには「言い過ぎ」と見えるみたい。「日本赤軍」という名に愛着があるみたいで、まだ浴田と吉村の賛同は得られてへん。私は改称派。

Q3・なぜ日本に公然組織がないのですか。獄外の日本赤軍で公然の人は吉村さんだけなのですか。

A3・あらへんね。そやから公安警察やマスコミにデマ宣伝されても反撃の手段がマイナー誌かミニコミしかあらへん。それ以前に間題なのは、人民との公然回路がないから、大衆点検されず、裏組織通してだけでは党としては機能不全。議会などの合法手段も活用できへん。旧日帝の侵略を受けていた朝鮮や中国、戦前のファシズム下の日本とは違うのに、非公然非合法の活動では、自分たちで「破防法団体規制」をやっているようなもんや。
 国内で公然と日本赤軍を名乗っているのは吉村のみ。やのにメシを食うのが先やから「公然窓]がないから警察発表しか書けない。吉村さんがスポークスマンすれば」とマスコミに言われてもままならず。公安当局に「党員」と疑われている人たちはいるけど、ほんまかいな。私は「頭隠して尻隠さず。やったら、名乗ってやれ」と言うてんのやけど、誰も出てけえへんとこみたら、誰もいないか、ビビリン子や。
 まあ、はっきり言うて、日本赤軍の欠陥は、公然活動における非合法主義、非公然活動における合法主義や。合法公然化言うてもミニ政党が一つ増えるだけでは意味ないし、自分らが中心になろうとするのもあかん。日本赤軍の分をわきまえんとかんと。目的は、議会に出ても(目標百万票)「革命的宣伝」と議会内外において共産党や市民運動などの進歩勢力による「左翼連合」形成の触媒の役割を果たすことなんや。分かり易く言うと、政治は坂本竜馬、軍事は鞍馬天狗、組織はフリーメイソン。
 某通信社によると、91年に人民革命党を結成し、95年には武装闘争の10年間の停止、地方での拠点強化、地方議会への進…、なんやて。

Q4・路線、方針、人事案をどのように決めるのですか。

A4・党大会が最高の決議機関や。指導機関が方針などを提起し、全体の討議にかけ投票で決定。理論問題や規約改正問題などあれば、一般党員からも選出して各種委員会を作って検討。役員リコール制度もあり。「大衆点検」という幹部吊るし上げもあるんやで(笑)。年功序列はなく党員の信任に基づく。

Q5・吉村さんは「労働者初体験」と書いていましたが、皆さん、そうなのですか。

A・ちゃうよ。私は元会社員、戸平は元工員、足立は元脚本家、和光は元助監督、重信は元会社員やホステス、山本は元百貨店員。76年に戦死した日高にいたってはNECの下請け会社でICを開発した技術者の一人。吉村は元大学院生。

★今年の5・30声明。「私たちはヒューマニズムと民主主義の徹底を高く掲げて進むことを宣言します」

ほなまた。

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