★在クアラルンプール米国大使館占拠闘争・獄中同志解放闘争23周年！

いじわるな（笑）質間が来たので、今回もＱ＆Ａです。もっといじめて!（笑）

★日本赤軍が何やねん？

Ｑ１.「党大会が最高の議決機関」とありましたが、党大会あるいはそれに代わる会議は開かれているのですか?
Ａ１．私が居た頃はん年に一回定期的に開かれていたよ。普通の政党程度の期間内。日本の公安が誰が国内から参加するか監視しとるので、時期と会場は秘密や。方法も。日本共産党には党大会以外にも幹部会、書紀会合議、中央委員会に相当するのがあり、赤も似たようなものでミニ共産党。


Ｑ２．機関誌（紙）のようなものは？
Ａ２．党内機関誌はあるよ。党外には80年代前半に『人民新聞』、英字誌として「SORIDARITY」で西欧の左翼書店にも置かれてた。85年頃からウニタ書舗を通して『POLITICAL　REVIEW』を編集委員会の名で発行してたけど、96年秋号で止まってる。浴田裁判の報告が出てたわ。あっ、ゆきＱ通信の挿絵が無断借用されとったで（笑、ウニタ書舗には責任ないからね）。私の「日本赤軍の路線の今！？」も英訳されとった。日本語では『人民革命』というのが出とったけど、たまにしか出んし、高いし、ここ3・4年止まっているみたい。


Ｑ３．「政治は坂本竜馬、軍勢は鞍馬天狗、組織はフリーメイソン」をもう少し分かり易く説明してください。
Ａ３．竜馬は、対立してた薩摩と長州の対立をやめさせて迎合を作った、上佐藩の個別利害には頓着しなかった、勝海州と共に平和裏に大政奉還を実現した、尊皇攘夷ではなく開国、商業立国の先見の明があった、と言えると思う。当時の封建社会では革命的と言えるやろ。赤軍も表で中心に立って権力掌握や左翼運動のヘゲモニー争いには加わらず、運動の統一を目指して裏方の役割に徹して様々な進歩勢力を支援する、ということやねん。まあ、赤軍の「援助」なんて有難迷惑やと思われるのがオチやけど。努力目標と思うといて。
　軍事は鞍馬天狗。人々が困った時に現れて新選組を抑える。ウルトラマン的軍事展開。早い語が、大蔵省の一連の汚職事件の時に、検察に代わって悪い奴らを懲らしめるようなこと。つまり、眉をしかめられるような武装闘争やなくて、庶民に拍手されるような実力行使という意味や。でも、その実力はないから目先だけやな。だから、理想の話やと思うといて。それに、現在の状況では、政治戦の方に力を割いた方がええ。
　フリーメイソン。早い話が組織は秘密結社。党員の身分を隠して、敵、味方の様々な分野に入り込んで、表の顔と裏の顔を分ける。運動の中では赤軍の利益を求めず、運動の利益を優先する。これ以上書いたら漫画になるから、カンニンして。公安当局に把握されている組織戦術だから書いたけど、実際にはできてへんと書いとくわ。レーニンの時代からオーソドックスなやり方や。これに恐怖して米国でマッカーシズム、日本でのレッドパージの「赤狩り」がやられた。
　今、必要なんは公然政治部隊の登場やと私は思うてるけど。


Ｑ４．今後も非公然活動を中心にやっていくのですか。
Ａ４．思い切ってカムアウトすればいいと私は思うてる。並の弾圧ではないから活動どころか生活も困難になるけど、人々の前に現れなければ、幾ら「理想」を考えてても意味はない、と私個人は思うてます。

Ｑ５．とくに日本ではどのような活動を考えていますか。
Ａ５．中央政治から登場ではなく地域密着型住民運動の重視、とか色々あるけど、私がここに書くと、あらぬ疑いを受ける各種運動が出てくるので書けへん。武装闘争とは何の関係もない公然合法活動家が規制されるんや。現に、赤軍と共同していると噂が流れただけで、労働組合専従者まで公安警察の張り込み、尾行がついたりしてまんねん。皆さんも公安警察がどんなか.「大型ガサ国賠訴訟」でご存じやと思う。

Ｑ６．名称を改めるとしたら?
Ａ６．人民革命党やったりして。日本社会党も今は使えるなあ（笑）。新社会党から抗議受けるか。人民党、民主社会主義者党、Peopl's　Poworとか。あっ「人民の力」はどっかの機関誌名やな。
　前号で、浴田や赤軍は現呼称にこだわっているみたいやと書いたけど、浴田同志によると組織としてはこだわっていないそうや。

Ｑ７．「左翼連合」形成というのはもう古くさくないですか。
Ａ７．「古くさい」と思うのは日本の過去の延長で考えるからや。菅直人提唱がイタリアの「オリーブの木」右翼版としたら、赤軍のは「オリーブの木」左翼版や。イタリアの旧共産党（現存は、共産党再建派と左翼民主党。左翼民主党が政権内最大勢力）は新左翼にも対話を呼びかけていた。フランスでは共産党と社会党の「左翼連合」には伝統があり、大統領選や総選挙での決戦投票時には共同している。フランス共産党は新左翼の一部とも共同している。
　赤軍が言うてるのは、人民政権の母体となる統一戦線、共同戦線の創出や。日本では、言うは易し行なうは難しであることは知っている。そやけど、これなくしてどうして人民政権ができますぅ？日本赤軍単独では勿論のこと共産党でも難しい。「亡国」では何も解決せえへん。アジア人民に対する侵略戦争の責任を果たすには、政権を皆で獲るしかないんや。

Ｑ８．日本赤軍は壊滅状態ではないのですか。
Ａ８．国際手配されている者たちが、この間、拘束されているだけや。将司さんが「何も行動していないから日本人民と離れている」と武闘派の彼らしいことを書いてるけど、78年以降は責任発表をしていないだけ。それに90年代は軍事展開が可能な国際情勢ではあらへん。ゲリラ戦の基本。優勢な敵とは対戦をしない。「長征（戦略的撤退を行ない反攻の機を待つ）」この時代や。

Ｑ９．いっそのこと解体して、ゼロからやりなおすのは？
Ａ９．実は元々発展的解消の方向にあり。国外は在外支部の形にすることになってまんねん。過去を精算して解体ではなく、過去を点検して再生というのが赤のやり方なんや。

Ｑ10．連絡先はあるのでしょうか。
Ａ10．82年まではベイルート、それ以降は南イエメン（人民共和国）のアデンにあったけど90年に北イエメンと併合されて、日本政府の閉鎖圧力に屈してしもうた。つまり、国内に公然政治部隊が登場しない限り無いということに。

Ｑ11．一緒にやりたい人はどうしたら良いのですか。何か資格はあるのですか。
Ａ11．お誘いがかかるまで持ち場でがんばって下さい（半分冗談）。入党の資格は敵性でないこと。出身階級、国籍は問わない。綱領、規約を認め組織決定に従うことを誓い、１年間の予備期間を経て審査を受ければ正式党員になれる。入るのは難しく出るのは易しい。

Ｑ12．日本の人民はリッダ闘争を支持していると思いますか？戦士たちを「英雄」と考えていると思いますか？
Ａ12．戦犯.東条英機を「英雄」にした『プライド』という映画が十億円の配給収入を得る国でっせ。ゾルゲ同志や尾崎秀実同志が未だ「スパイ」と断罪され、安重根烈士が「テロリスト」と扱われる国や。
　72年当時、連合赤軍の「同志粛正」の余波のために赤軍派内で賛否が間われ、原則的支持表明をしたのは、塩見氏、上野氏、若宮氏、坂東同志ら、他にＲＧなどのブント系の一部。国際情勢に明るい市民運動の人たちや一般文化人も賛同あるいは理解を表明してくれてた。国内の弾圧（ガサ入れなど）の嵐に、ベ平連系の人たちが中心になって警察当局への抗議声明を出してくれた。８月に京大で「闘争支持、二戦士追悼、国際連帯集会」が開かれ、全国から800人が参加。マスコミが書くほど全国民の非難は受けていない。ソ連に近しいレバノン共産党からは党大会への公式招待が来たし、アジアの某社会主義国の雑誌編集部からは励ましの手紙が来たし。でもモスクワ放送は「輝かしい赤軍の名を汚した」と言うてた、まあ、中国派と思われてたからね。

Q13．「金は出すけど、口も出す」という「支援者」がいて、組織が胡散臭いという噂がありますが。
A13．公安警察みたいな事を言う人がいるもんやね。赤軍は自力更生を旨として財政活動には力を入れてきたで。人民の寄付は大いに受けるが、国家は共同の相手にはせえへん。各国革命組織との相互支援はやってる。どの党、組織とも対等で内部問題に口は出させへん。数年前に米ＣＩＡが国内からブラジル経由で資金を得ていると流してたけど、デマやろう。企業献金を受け、過去には米ＣＩＡから資金提供受けていた（米国で情報公開された）自民党の方がはるかに胡散臭いで、ほんま。

Q14．メンバーの給料はどれくらい？
A14．給料はあらへん。その代わり、シャツからペンに到るまで組織もち。月額予算が決められ、会計報告が義務づけられている。小遣いも基本的になく年に一度100ドルが誕生祝いに。私みたいに地下活動してるんは、副業で小遣い稼ぎ。私はそれでウォークマンを買ったり、やってた。予算オーバーを補てんしたり収入も報告せなあかん。税務署みたいな組織や（泣）。まあ、小遣い銭程度の稼ぎは帳簿外やけどね。中には必要な服も買わず、食も切り詰める同志もおって、そういう同志には「使え」と指示が出る。私なんかには「出費を抑えろ」と指示出とった（笑）。タバコを吸わない私は、「あんたらのタバコ代小遣いにくれ」と切り返した（笑）。ＰＦＬＰなどの部隊に配属されると給料があるねん（月給50ドル）。日給やないよ。月給や。でもその分を収入として報告し、赤軍からの支給額は減額されるねん。尚、パレスチナの組織では家族持ちには別に手当がつく。イスラム諸国からの志願兵（パキスタン、バングラディッシュなどから来てた）は、家族に仕送りしてた。アラファト議長のファタハで、100〜200ドルぐらい。

Q15．結婚、子どもはどうなっていますか。Ｔ君の父親は教育費を浴田さんに出しているのですか。丸岡さんに隠し子は？
A15．公安警察が知りたがっているので詳しくは書けん。
同志間の恋愛は自由（一夫一妻制）。結婚は組織の承認が必要。子供ができたら組織が養育費を出す（父あるいは母が出すという話ではない）。日本に送られたＴ君には公安警察の監視があって送金できないので養親のＸさん一家とオリオン基金に頼ることになってま。育児は男女の区別なく同志が交代でめんどうを見るが、コロコロ代わっては子供が迷惑するのでＴの場合は、吉村同志が中心に担当してた。
　私には隠し子はあらへん。私は独身主義者や。ホーチミンのように生きると若くして誓うたんや。

Q16．性差別はありますか。
A16．一般社会のような差別はないよ。食事、洗濯などの家事労働は当番制。お茶くみも同じ。マメな男の同志もいれば、動かない女の同志もいる（笑）。国内から来たある女性を客人として迎えた対外担当のその班では任務分担上たまたま女性同志が食事、茶の用意をしていただけやのに、その人は「赤軍は女性差別をしている」と帰国してから非難。私なんかメチャ腹立った。「赤軍では家事労働を男の方もちゃんとやってるわい」。
　しかし、70年代前半の頃は家事労働を男もするものの男尊女卑の傾向はあり、活動では「何で女に偉そうにされんとあかんのや」と私を含む男側にあったけど、数年で男性陣は実力を思い知らされて女権尊重派に。

★「日本赤軍の新しい方針を簡単に説明してください」という質問がありましたが、それは浴田同志に答えて もらいましよう。
日本赤軍の5・30声明については、『ザ・パスポート』をお読み下さい。ほなまた！

追記；前号補足と訂正
�@A5.同志たちの職業。足立は脚本家より映画監督が本職かな。
　山本はパリ三越に居た（元ええとこの令嬢）。
　吉村は確か高校の教師を少しやったことがあるはず。
　重信は高卒後、キッコーマンに入社したが、女子社員を男性の花嫁候補扱いする会社に反発してやめた。明治大�U部（夜間）に入学し様々な職業に。教員実習では中学校の社会科担当。大学は弁論部で某自民党代議士の選挙時うぐいす嬢をやっていた。その縁でその息子と婚約したが、学生運動に参加して別れる。マスコミの描くイメージとは大分違うでしょう。高校生時代は小さな親切運動で表彰されている。
　戦死した奥平は就職経験はないが、大学に入った後、被差別部落でボランティアをした後、その中で親方につき土方を長いことやっていた。多くの学生が彼の口利きで働かせてもらった。

�AA3。「進出、なんてや」→「進出を決めてたんやて」

�BA3.「百万票」の自信はある。だけど今のままでは5万票程度。