領置品の総量規制を撤回しろ!  裁判資料の房内所持制限を撤回しろ!
裁判妨害を許さないぞ! 建替えに伴う処遇の悪化を許さないぞ!
死刑の執行をやめろ!

9月26日対東京拘置所抗議行動(集会−デモ)のよびかけ

実行委員会への参加をよびかけます
被拘禁者の処遇の問題、人権保証に関心を寄せるみなさん!

 昨年10月1日から施行された「領置品の総量規制」は在監者が所有できる物品の数量
を、極端に狭めるものとして、在監者はもとより、家族、友人にも多大の負担を増加させ
ています。軌を一にした東京拘置所での裁判の資料の房内所持制限は、公判あるいは再
審の準備をも不可能にさせるものとして、多方面から疑問の声があいついでいます。
一方で、死刑囚処遇に端的に示される被拘禁者の外部交通権の剥奪も強化されるばかり
であり、歯止めをかけるべき司法もまたそれを追随する判決を繰返しています。そして、
政府・法務省は、国際的にも広まっている反対の声を無視し、死刑の執行を強行し続
けてきました。

 収容人員2000人と最大規模であり、日本の代表的な拘置所である東京拘置所においては
こうした諸問題が集約的に現れています。また、2004年完成予定の高層化、建替え計画
も進められており、これに伴うさまざまな問題が浮上しています。放置すれば確実に閉
塞性は高まり、精神的にも、身体的にも、より過重な負担が在監者にもたらされるもの
になります。そして、これは、東京拘置所ばかりでなく、政府・法務省の目指す日本の
21世紀の行刑政策の方向を示すものとして私たちは問題にしていく必要があると考えま
す。

 いっそう深刻さを増してきているこれらの問題に対して関係諸団体での取り組みはさま
ざま行なわれてきましたが、いまだ、広範な市民の理解、参加を得た大衆的な運動とし
ては実現しておりません。私たち自身も、獄中者の人権を訴えることが今の社会でどれ
ほどの理解を得られるか、あるいは、不当な処遇に抗議していくことがかえって在監者
に対する締め付けを強化させはしないか、という心配もあり、広くアピールし、行動を
呼びかけることについて及び腰の面があったことも否めません。しかし、放置すれば、
問題は悪化するばかりであることを事実が示しました。法務省は国際機関や諸団体から
の批判に対して、そんなに日本の行刑に問題があるなら暴動等が頻発しているはずだ、
そうでないのは適正な処遇が行われているからだ、と言い放っています。

 私たちはこうした現状に対する抗議の声を具体的にあげていきたいと思いました。本年
10月に国連規約人権委員会で日本の人権状況が審議されます。その中で、被拘禁者の処
遇実態については国際的な基準を満たしていないものとして多くの問題点が指摘される
はずです。それを盛り上げる意味でも、また、10月1日より領置品規制がさらに進行す
ることも念頭におき、9月26日(土)午後、東京拘置所に対する、一連の処遇の悪化と
このかんの死刑の執行に対する抗議の集会・デモを行ないたいと思います。東京拘置所
近辺の200人入るホールが借りられました。海渡雄一弁護士が被拘禁者の人権状況、国
際的な流れ等について講演してくれます。
 今、決まっているのはそこまでです。多くの仲間たちとともにこの取り組みを成功させ
たいと思います。情宣・集会・デモのスタイル等、ともにアイデアを出し合い、実りあ
るものにしていけるようぜひとも、みなさんのご参加、ご協力をお願いする次第です。

※最初の実行委員会を8月26日(水)午後7時半より早稲田の日本キリスト教会館4F
会議室で持ちますので、ぜひご参加ください。これへの出席が難しい場合でも、主旨に
賛同していただけ、当日の参加、協力が可能な団体、個人の方は連絡いただければ、引
続きご案内いたします。
呼びかけ団体/統一獄中者組合、爆取に反対する会、救援連絡センター、日本キリスト
教団社会委員会
連絡・問合せ先/救援連絡センター:東京都港区新橋2-8-16石田ビル4F 電話:03-35
91-1301


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