判決報告集会(2002/07/06)の仲間たちへ

2002.07.04 浴田由紀子

 ヤッタゼ! 「終生の無期懲役」を粉砕です。
 心強い支援を、知恵と力と勇気とをいつもありがとう!みんなに支えられて、いっしょにここまで来ることができました。

 法廷ではカッカしておこっていたけど、時間と共に「勝てたんだ」という思いが強くなっています。よかった。
 くやしいのは、「法廷で不合理な弁明をしている」なぞと言われて自白の信用性をくつがえせなかったことと、統一公判、検事主張の「事実」をそのまま採用されてしまったことです。
 しかし裁判所は「事実」の解釈において各所で弁護人の主張を認めました。ことに「確定的殺意」をていねいに否定して「未必」と言い直させたことは不十分であっても、大きな成果だと思います。ていねいな弁護側立証の結果です。人物攻撃を回避させたのも、弁護人の努力と証人になってくれた同志、友人達の思いが通じました。「テロリスト」にはさせなかったのですから!
 今の時代の状況の中で、私達はここまでにやれることはやったのではないでしょうか。

 これからについて、今のところ「控訴して事実認定をあらためさせたい」と考えていますが、全体の状況、見通し等々、みんなの意見もよく聞いて確定したいと思います。率直な意見を聞かせて下さい。

 私(達)が東アジア反日武装戦線の闘いに参加してから30年近い年月です。そして今、この国はあの頃以上に、「日帝本国人」として歴史的、現在的な世界、他国、他民族に対する自分達の在りようにどう向き合い、どう誰と共に生きるのかが問われているように思います。やり方はかわっても、私達のなすべきこと、堅持すべき立場や姿勢が変わるのだとは思っていません。これからもどんな状況の中でも、です。
 判決を聞きながら、そして、一人になってから「被害者」のこと、獄中の同志達、亡くなった同志たちのことを思っていました。「よかったろうか」と……。そして、いつか必ず手をとり合ってこの年月の健闘をたたえ合える日を作るのだと……。

 今日はありがとう。長い間私たちの闘いを見守り、支え、そして共闘し続けて下さったことに感謝でいっぱいです。そして、これからも、どうか、共に、生き、闘わせて下さい。
 さあ、まずは今、この一つの勝利に、ヤッタゼ!!と健闘をたたえ合い、元気を分け合って下さい。私も獄中で、みんなのおもいを胸いっぱいにして、カンパイ!
                                       ゆき子


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