益永利明さんの獄中雑記

支援連ニュース No.191


▼ 領置規制ですが、四月一四日に、『現在、経過措置とし
て認められる数量よりも二〇.五箱超過しており、一ヵ月以
内にこれが解消されない場合、購入・差入れを制限されるこ
とがある』との“警告”を受け、六月二日に、『四月十四日
に告知した超過が解消されなかったので、次の通り制限する。
@衣類の差入れ購入は認めない A日用品で領置可能なもの
(ハブラシ等)は、現在使用中のものとの交換を前提に差入
れ購入を認める B私本(雑誌以外の書籍)の差入れ購入は
認めない C雑誌は所持許可冊数(三冊)内で差入れ購入を
認める Eその他の文書(パンフ類)は、房内所持の現状が
三メートル以下なので、差入れを認める』と申しわたされま
した。実質的な影響としては、雑誌以外の本の差入れ購入が
できなくなるのが一番の不利益ですが、この半年問に訴訟や
学習上必要な本はある程度確保できたので(カンパに感謝!!
)、当面、困ることは少ないでしょう。今後、訴訟上必要な
本が生じた場合に困る場面が出てくるかもしれませんが、基
本的には話し合いで解決していきたいと思っています。
ともあれ、パンフ類は従来通り受けとることができそうだし、
弁護士からの訴訟書類の差入れも可能なようなので、ひとま
ずホッとしているところです。
 なお、私の場合、「三メートル」ルールは充分にクリアし
ているので、この面でのトラブルは今のところありません。
女区長の個性も関係しているのでしょうが、浴田さんのほう
は大変らしいですね。
▼ 総転房から半年後の三月二六日に定期転房があり、私は
ひとつ隣りの房に移りました。何の変わりばえもない第二種
房ですが、仮舎房の人たちのことを思うと、この息苦しい第
二種房もいまや天国のように思えるから不思議ですね(笑)。
 ところで、この二舎にはクモが少なくて、淋しいことこの
上ありません。運動場でもクモをほとんど見かけないのです。
建替工事であちこちが堀り返され、立木が切り倒されて、ク
モの食料になる昆虫が減ったせいかもしれません。昨年の総
転房のとき、ペットのヒラダグモを一匹連れてきましたが、
引っ越し先に定住させることに失敗し、行方不明になってし
まいました。無事に冬を越えられたのでしょうかねえ。
▼ 第二次子供面会訴訟とヌード訴訟の上告判決については
別稿で報告した通りですが、これらの判決が出たため、第三
次子供面会訴訟(二審)が動き出しました。七月六日に第一
回口頭弁論期日が入っていますが、裁判所は実質審理なしで
結審する構えを見せており、見直しは厳しいようです。この
訴訟に勝って、Mの苦痛が少しでも償われれば、と思ってい
たのですが…。             利 明
            〔ごましお通信・47号より抜粋〕


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