益永利明さんの獄中雑記

支援連ニュース　No.263

　▼　昨日の午後、今月二回目の屋上運動場に出たら、
居房内と屋外の気温の落差に体がついていかず、体調
を崩してしまいました。舎房通路の空調は23度に設定
されていますが、居房内は25〜27度くらいだと思いま
す。二年前までの自然に逆らわない野生の暮らし　（！）
がなつかしい。
　▼　減免訴訟に関連する拘置所の会計文書の調査で
大量の計算が必要になったため、電卓の使用を許可し
てほしいと出願したところ、拘置所当局は快く許可し
てくれました。官が用意している貸与品はなくすべて
自弁購入になるとのことで、何種額かカタログを見せ
てもらい、その中からシャープの関数電卓を選んで購
入しました　（3100円）。この値段の割には色々な
機能が備わっていて、とても便利です。シヤバにいた
ころの私は、機械設計の仕事をしていた関係でやはり
関数電卓を使っていました。現在の電卓は当時使って
いたものの十分の一の価格で、十倍以上の機能があり
ます。これがパソコンならば、もっと多彩な計算が可
能なのでしょう。コンピュータ技術の進歩というもの
を改めて実感したしだいです。いま私が釈放されたら、
文字通り浦島太郎みたいになってとまどうばかりだろ
うなあ。
　　　　　　　　（04・7・28　記）
（ごましお通信・77号より編集抜粋）

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