支援連ニュース No.178

吉村和江さんからのたより


前略
 支援連ニュースNo.177うけとりました。3日に。どうもありがとうございます。P6のゆきちゃんの原稿中、スペイン語だろうと推測される二行の文章が抹消されました。これって、対訳つきの外国語でしょうに!失礼しちゃう!
 インターネットのホームページへのアクセス状況、如何?どんどん国際的に広がると良いですね。私も21世紀には自由の身なので、やってみたい!でも、私の頭は機械には向いていないかも。その時は、その時。石器時代の頭なりにやれる事をさがして、やらせて頂きます。
 ところで、まことに失礼ながら、No.177のP.16いんふぉめいしょんの私の公判日程の時間が違っていますので、修正して下さると有難いです。午前10時15分ではなく、(ゆきちゃんと同じの)午後一時半じゃないかと思うんですが、私の記憶違いかな?

・今日は、6日戦争の30周年にあたります。敗走するヨルダン軍をしり目に、単独でイスラエル軍からアル・カラメ村を防衛しぬいたパレスチナ人達は、現在でもアル・カラメの勝利を誇りにしています。あれから30年の闘いの結果として、今、「自治政府」を作っています。彼ら自身にとって、決して満足のいく地平ではないでしょう。しかし、たゆまぬ闘いの結果としてある現在を、一歩一歩固めて行っています。
・レバノンは、不思議な国です。モスレム対クリスチャン、モスレム内でも、シーア派、スンニー派、ドルーズと分かれ(=領土が違い、権益が違うということ)、民族派内でもナセル主義者あり、大シリア主義者あり、それらがパレスチナ勢力と共闘したり反発したり。一つだけはっきりしているのは、イスラエルに対する態度です。イスラエルに自分の国を侵略され、占領されることには、あの朗らかでアバウトなレバノンの人々の99%位が(国勢調査した訳じゃないけど)立ち上がってしまったのです。
・「あの狼煙はいま」を読ませて頂きました。例えば、私は、自ら選んで日本人に生まれてきた訳じゃありませんが、「人が人として生きられる社会にしたいなあ」という事で、革命の道を選びました。生まれた場所が違えば、「先進国」であったり、実体的植民地であったり、それだけで条件が違ってしまいます。しかし、そうした条件の相違は、共通の敵に対して闘う事を妨げるものではないでしょう。そして、かつてアイヌ、琉球、台湾、朝鮮、中国等の隣国を植民地支配してきた歴史を忘れずに、くり返させないように闘う事に、最も留意しなくてはならぬことも、また、明らかだと思います。
 こういう事は、知識の問題ではないのではないかとも思います。自分が逆の立場だったらと考えたら、相手の痛みや無念さが少しはわかりましょうから。

・もう、梅雨の入かもしれませんね。私、雨大好きです。雨に打たれて働いた事ないからかもしれませんが。

・御手数ですが、次回誰かが面会に来てくれる時、原稿量(何字書けるの?)を教えて下さい。
  1997・6・5     吉村和江


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