大道寺将司くんの今日このごろ

支援運ニュース No.161


★ゆきちゃんが再開公判の冒頭、かつてぼくたちが行な
った爆破闘争で死傷した被害者と遺族に謝罪したことを
新聞報道を通して知り、また、面会で母から聞いて、よ
かった、と思いました。そして、「支援連ニュース」160
で、風ちゃんと智子さんの傍聴記を読み、彼女の姿勢も
読み上げた意見の内容も感動的なものであったことを再
確認しました。ゆきちゃん、ありがとう。
 本来ならぼく自身がやらなくてはならないことだった
のですが、かつての公判廷は、被害者に謝罪できる状況
ではありませんでした。状況などと書くと責任回避だと
批判されるかもしれませんが、裁判所とは互いに敵意を
むき出しにして対立、衝突を繰り返しました。ぼくたち
が“跳ね上がった”からではありません。裁判所が、ぼ
くたちを三分割し、分離公判を強行しようとしたり、毎
回の公判や弁護人抜き裁判を強行しようとしたこと、
そして、それらに抗議すると、ぼくたちに対してだけで
はなく、弁護人や傍聴人に対しても、発言禁止、退廷、
拘束、監置制裁が乱発されたのです。また、ダッカ闘争
後、傍聴席には複数の私服刑事が陣取るようになったし
(それで、毎回、公判冒頭、彼らを追い出すことを求め
て裁判所とやりあいました) 「極悪非道」などのレッ
テルを貼りつける報道陣に対する反発も重なり、主体的
にも客観的にも、謝罪ができる状況ではなかってのです。
 今なら、裁判所に対して謝罪を行なうわけではなく、
ただ法廷という公開の場を使って行なうと割り切れるの
ですが、当時はそのように考えることはできず、結局時
機を逸して今日に至ったわけです。そういう次第で、ゆ
きちゃんにはぼくの怠慢のつけを支払わせてしまったよ
うで申し訳なく思っています(勿論、とても嬉しく、感
謝しているのですが)。
 彼女はかつての闘いの肯定面も積極的に主張したよう
ですが、確定囚という立場上制約が大きいけれども、で
きるかぎりのバック・アップをしていきます。ぼくたち
も一緒に公判闘争を推し進めている、と彼女が考えるよ
う希っています。
★徳永さんの「沖縄の、米兵による少女暴行事件に思う」
を読み、何もなしえないことへの無力感を募らせていま
す。腹立たしいことが続いた今年、日米安保、地位協定、
をめぐる村山たちの発言はその最たるものでした。なん
としても現状を変えさせなくてはなりませんね。
★最後になりましたが、'95年のご支援を感謝しています。
'96年もどうかよろしく。健闘! '95・12・16 将司


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