追悼 木村修治さん 篠原徳次郎さん 平田直人さん

支援運ニュース No.161


修治君の遺志を生かすためにも、
死刑廃止の実現をめざしていきましょう

★12/25、朝日新聞朝刊の社会面の記事がまた塗りつぶされました、東拘の篠原徳次郎さ
ん、福岡拘の平田直人さん、そして、木村修治君の処刑に抗議する集会のことを報じたも
のでしょうか?
 今回、東拘は死刑執行自体を隠そうとしているようです。これは死刑確定囚に対してだ
け、あるいはぼくに対してだけなのかもしれませんが一交付される新聞が、ぼくの分だけ
別扱いにされていますから)、法の定めに従ってやったことであり恥じることはないとい
うのであれば、隠す必要などないじゃないかと思うのですがね。
 なお、篠原さんとは交流できませんでしたが(仮釈放中の事件の場合は仮釈放が取り消
されて受刑しながら裁判が行われるため、家族や弁護人以外との交流は一切できない)、
平田さんとは何度も手紙のやりとりをし、麦の会にも参加してもらって一緒に死刑廃止に
向けて声を上げました。ですから、残念です。
★面会で修治君の遺書を見せてもらい胸がつまりました。危機に臨んだ時にこそ人の有様
が表われると言われますが、修治君は処刑されるまさにその瞬間まで自身を律していたこ
とがわかりました。そして、処刑場で、ぼくを含めた仲間たちのことを想い、遺書を認め
るなんて、律義で気配りで、最後まで彼らしいですね。嬉しいことですが、悔しさがいや
増します。一度でいいから直接会って話し合いたかった、と強く思います。
 お母さん、安田さんをはじめ弁護人の方々日方さんや江頭さんなど支援の方々は、彼を
処刑させてしまって無力感を覚えているかもしれません。しかし、みなさんはやり得るこ
とはやってきたのだし、修治君自身そのように思っていたはずです。ですから、もし自分
を責めて落ちこむようなことがあると、それは修治君の思いとは離れてしまうでしょう。
空元気でもいいから振りしぼり、死刑廃止の実現をめざしていきましょう。それが彼の遺
志を生かすことなのですから(なかなか空元気すらも、すぐには出せませんけれども)。
                            95・12・25夜 大道寺将司


MASASI  HOME
inserted by FC2 system