大道寺将司君の今日このごろ

支援運ニュース No.164


★丸岡君は快方に向かっているようなのでよかったです
ね。焦らず、治療に専念して下さい。
★162号及びごましお通信28号で利明君のぼくへの批判を
読みました。彼の発問に答える前に、武闘について触れ
ておきます。利明君は武闘を対人攻撃と同義にとらえて
いるようですが、狼時代の彼は対人攻撃をめざしていた
わけではないはずです。その戦術、手段、対象などはそ
の時の政治状況や闘いの発展段階によつて決められるの
であり、狼前身部隊のように侵略のモニュメントを爆破
するだけのこともあるし、また、何もしないで待機する
段階もあるでしょう。ぼくが武闘という場合、三菱重工
爆破の自己批判を前提にしているので、利明君のように
殺人と直結させることはありません。
 @日本が独裁国家か民主主義国家かと問われれば、後
者でしょうが、ただし擬制の民主主義です。在日朝鮮人
や中国人は選挙権が与えられないなどの差別を強いられ
続けているのだから。
 A何故日本で武闘が正当化されるのか、について。
 ヒロヒトの延命と引き換えにし、以後50年以上にわた
って沖縄人民に米軍の侵略基地を強い続けている事実だ
けでも武闘の道義性の根拠になるでしょう。また、東京
都による新宿西口地下通路に住む人たちの強制排除は、
権力が民衆支配に暴力的手段を用いることの例証の一つ
でしょう。
 B死刑廃止と武闘が何故両立するか、について。
 国家権力による殺人である死刑制度があり、現在のよ
うに70才を越えた人、再審を準備中の人、分裂病の人、
そして、恩赦請求中の修治君までも処刑され続けている
事実こそ、武闘を正当化する根拠になるのではないか。
逆に言えば、死刑制度が廃止される時、武闘を正当化す
る根拠もまた一つなくなるのだと思う。
 以上飽く迄も利明君の発問に沿って答えたわけですが、
利明君の発想はあまりにも一国主義的です。利明君は、
世界の中心部たる日本と半周辺及び周辺部(所謂第三世
界)との関係、構造が理解できていないか、あるいは、
この現実から目をそむけているのではないかな?
 世界の中心部たる日本に生きるぼくたちは、周辺及び
半周辺部からの収奪と搾取を直接、間接に行なっている
日帝本国人です。である以上、ぼくたちはこの制度化さ
れた構造を打破することが問われているわけですが、利
明君の“日本は民主主義国家だから武闘は許されない”
という立場は、この「南北」関係を固定化し、日本の国
益のみを追求するものになってしまうでしょう。
              '96・3・11 大道寺将司

MASASI  HOME
inserted by FC2 system