大道寺将司君の今日このごろ

支援運ニュース No.165


★丸岡君に続いて利明君も調子がよくないとか。この冬
の寒さがこたえたのだろうか? 今年48才だし、獄中生
活も21年目だから健康であり続けることが不思議だ、と
いうくらいにゆったりと考えて、なんとか元気になって
ほしいと思います。不快な症状は一日の早くなくなると
いいですね。お大事に
★「0通信」No.5で大森君は、“狼”たちには再審理由
があり、死刑にすることはできない、とアピールしてく
れました。ありがとう。以前、大森君は最新事由の総合
評価について誤解していたようですが、鍵となるのは
ですから、古いものであれ、新しいものであれ、証拠
を見直し、生かし、積み重ねていきましょう。
 ところで、大森君は、逆に反日の看板を取り外したの
ですね。
 これまでの思想的変遷からいっていつかそうなるだろ
うと思っていたので驚きはしませんが、少し残念な思い
はします。それは、反日の仲間が減るからということで
はなくて、大森君の名を惜しむという思いから。そして
また、かつて大森君が、法廷でも出版物を通しても煽っ
ていた“反日(武装)闘争”とは一体なんだったのだろ
うという思いからも。具体的にそれに応じる人が現われ
なかったのだとしても(そのことも大森君の考えの変化
の要因の一つのようですが)。
 反日というか言わないかは、たいした問題ではありま
せん。反日と聞くだけで生理的な反発を覚える日本人が
多いことは確かだし、また、反日はナショナリズムの裏
返しにすぎないと過敏に反応し、批判する人もいますけ
ど。要は、反日という表現が意味するその内実です。そ
して、その内実に於いて、大森君とぼくとでは違ってい
たのでしょう。
 ぼくは、反日というのは反権力であり、反体制であっ
て、基本的に自ら権力を握ることは予定しない思想と立
場だと考えるので(だから、反日はアンチにすぎないと
いう批判を受けてきたわけですが)、大森君の言う“反
日独裁”なる概念は理解できません。
 ともあれ、かつてぼくは大森君から、中間主義的、且
つ、日和見主義と批判されたことがありますが、すっか
り立場か逆になってしまったようですね。
 すべての国家はその歴史の虜囚である、といわれます。
ぼくは日帝の差別、侵略、植民地史を見据え、反日の立
場を維持しつづけます。
              '96・4・9 大道寺将司

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