大道寺将司君の今日このごろ

支援運ニュース No.168


★Tシャツ訴訟の獄中原告への本人尋問が実施された七
月五日、各地から多くの仲間たちが東拘正門前に集まっ
てくれたのですね。ありがとう。当日午後の対法務省交
渉も心強く思っています。東拘の警備は過剰で、敵対的
だったようですが、“原告たちの対監獄闘争は執拗で過
激だ”という被告・国側の主張を正当化するための演出
だったのか、あるいは、翌週の死刑執行を控えて神経過
敏になっていたのだろうか?
 原告団長伊藤ルイさんがお亡くなりになったことは残
念でなりませんが、彼女の「遺言」を胸に刻んで闘って
いきましょう!
★東拘と福岡拘の三人に対してなされた死刑執行弾劾!
 政府・法務省は、今回の処刑をオウムへの破防法適用
請求ほのダシとして使い、更にまた、わざわざ国連で死
刑廃止条約が批准されたから五年目にあたる日を処刑日
に選びました。これは死刑廃止運動を嘲り、挑発したも
のに他なりません。
 死刑廃止の決意を一層固め、なんとしても驕慢な権力
者どもに一矢報いてやろうではありませんか。
★〈承前〉 前号にかいたものも少々言葉足らずの点が
ありますが、敢えてこのまま続けます。
 さて、利明君から、@「日本のあるべき政治・経済体
制」、A「法意識・法律観」について問われています。
 「あるべき政治・経済体制」とは言い難いので、“め
ざす社会”あるいは“理想とする社会”としますが、ぼ
くは、日本一国的規模では考えていません。日本一国内
ではそれを達成することはできないと思うし、また、日
本国内でのそれをめざしてもいないからです。
 というのは、利明君にとっては逆立ちした問題の立て
方ということになるでしょうが、ぼくがまずもって考え
るのは、南北間にある大きな経済格差(搾取と収奪)、
資源の供給とエネルギー消費の圧倒的な不平等をいかに
して対等な関係に変革できるか、だからです。これは、
日帝本国人であるぼくたちに問われていることであり、
そして、これをなし遂げるには、当然にも国際的、世界
的革命に向かわざるをえないでしょう。
 では、その国際的、世界的革命――“めざす社会”を
具体的に措定できるかとなると、正直なところ確信をも
っては
できません。というか、ぼく自身はそのための捨
て石になることしか考えてこなかったので、措定したも
のを公表するだけの用意がないというべきかもしれませ
ん。(また書きます。)
              ’96・7・28 将 拝

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