大道寺将司君の今日このごろ

支援運ニュース No.171


★小選挙区制は大政党・政権与党を利すると予想されて
いましたが、今回の選挙結果はそのことを裏づけました。
無産者、無党派が著しく差別されるこの選挙制度は、民
主主義に反し、民意を反映しません。また、重複立候補
もおかしな制度です。
 それにしても、保守系の議員ばかりが増え、そして、
銅臭まみれの連中がデカイ顔をするのですから腹が立ち
ます。それもこれも、旧社会党(員)の変節と裏切りに
よるものでしょう。
★前回は、「今日このごろ」身体編(?)でしたから、
今回はつむり編といきましょう。この間、頭の中を占め
ていたのは、スペイン革命とアナキズム・「ザ・パスポ
ート」54号・「共産主義者宣言」です。これでは三題噺
のようで、なんのこっちゃかな?
 今年はスペイン革命60周年にあたるので、思いを馳せ
ていたのです。関連図書を熱心に読んだのは20才の頃で
すから、かなり記憶が薄れていますが、スペイン革命で
のアナキズムの思想と実践は、こんな時代状況だからこ
そ、もっと検討、評価されるべきではないかと思います。
 では、そのことと「ザ・パスポート」54号がどうつな
がるのかというと、ここで丸岡君は、日本赤軍が「アナ
ーキズムを敵対矛盾とせず、味方内部の矛盾とみなす」
と記しているからです。丸岡君の全方位的人間関係を見
れば(ぼくの知っている限りで)、その主張が実践され
ていることがわかります。ただ、スペイン革命を見るま
でもなく、アナ・ボル対立は、単に決意や人格によって
回避される問題ではないので、いかにして共闘・併存で
きるのか、なお考える必要があるでしょう。
 それでは「共産主義者宣言」はというと、沈滞と後退
の時だからこそ古典にもう一度戻ってみようということ
なのです。「共産党宣言」と誤訳されて流布しましたが、
1848年、マルクスとエンゲルスが公刊したのは「共産主義
者宣言」でした。この誤訳は、意図的で、党派的だと思
うのですが、旧ソ連をはじめとする旧東側諸国の共産党
独裁と党官僚の特権化、人権抑圧など、その体制崩壊の
根は、「共産党宣言」への誤訳、改ザンにあったという
のは暴論だろうか?
 などと埒もない思いが星雲状をなしている「今日この
ごろ」です。
★紙幅がないので、紹介だけ。@「向井孝の詩」(ウリ
・ジャパン出版部)、A「禁じられた証言」(現代企画
室)、B「全共闘からリブへ」(インパクト出版会)。
’96・10・22 将 拝

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