大道寺将司君の今日このごろ

支援運ニュース No.175


★レバノンで何人もの日本赤軍メンバーが拘束されたと
報じられています。そのメンバーたちが今後日本に送還
されてくるのか、それとも、レバノン政府内の一部勢力
による早トチリとして釈放されるのか、現時点では、そ
して、彼地の事情に疎いので判断できませんが、しかし、
どちらにしろ不当な弾圧です。
 ところで、日本政府は早い段階でメンバー拘束の情報
を得ていたようだし、レバノン当局(一部勢力)と連携
していた様子も窺えるので、経済援助に籍口して積極的
に関与していたのかもしれません。関与というよりは、
日本赤軍メンバーの逮捕、日本への送還を促したと言う
べきか。つまり、従来のように国際手配をするだけでは
なく、日本赤軍“壊滅”に向けての具体的な一歩を踏み
出したと把える必要があるのではなかろうか。
 ルーマニアで、ペルーで、ネパールでメンバーの逮捕
が続くなど、世界的な包囲網が形成されている中での今
回のレバノンでの弾圧は、日本赤軍をとり巻く情況が一
入厳しくなっていることを示しています。しかし、アラ
ブには日本赤軍を支持している人たちが多くいるし、日
本にも公然と支持できなくても、密かに応援している隠
れファンが沢山います。ですから、打ち続く敗北に浮足
立つことなく、弾圧を肥やしにして頑張ってほしいと思
います。
★塵拾志さんが「ペルーの監獄の情況について」で触れ
ている「一見、民主的な日本という国はペルーの独裁政
権を作り出している」というのは、その通りだと思いま
す。
 今回のMRTAによるペルーの日本大使公邸占拠闘争
についてのマスコミ論調は、“人質をとるのは卑怯だ”
とMRTAを非難し、日本(系)人人質の早期解放を求める
ばかりで、ペルーのフジモリ政権がいかに強権支配を行
なっているか、そして、このフジモリ政権を日本政府・
企業がいかに支え、共犯関係にあるかについて殆んど言
及していません。“無関係な者を人質にとっている”と
いう非難ができなくなるからだと考えるのは穿ちすぎだ
ろうか?
 それにしても、ペルーの監獄の情況はひどいものです。
その中で獄中者が心身の健康を維持することは不可能で
す。この一事だけからでも今回のMRTAの闘いは支持
されるべきでしょう。翻って、日本の死刑囚もTVカメ
ラで監視され、外部交通が制限されている。これはペル
ー並みの情況ではないか。
★23回目の間組爆破、キソダニ・テメンゴール作戦前日。
               '97・2・27 大道寺拝

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