大道寺将司君の今日このごろ

支援運ニュース No.176


★従来、その月の支援連ニュースに目を通してから翌月
号向けに書いてきました。しかし、今回は三月号を読ま
ずにペンを執りました。というのは、今日現在まだその
号を受け取ることができていないからです。検閲で止め
られている可能性が強く、その交付を待っていては遅く
なります。従って、内容的に重複や齟齬が生じるかもし
れませんが、あらかじめ寛恕を願っておきます。
★先日、日本赤軍メンバー五人がレバノンで逮捕された
ことについての新聞記事のコピーをOさんに差し入れて
もらいました。どれも水に落ちた犬を叩けと言わんばか
りで、なんとも不愉快です。でも、この件については丸
岡君と浴田さんが詳細に書くでしょう。ですから、その
こと自体についての贅言を費やすことはせず、関連する
と思われることについて述べることにします。
 先ず、その逮捕が報じられた直後、益永君とぼくが再
審を請求している東京地裁刑事五部の書記官が、“第二
次再審の補充書はいつ提出するのか。上申書を提出し
てほしい”と弁護人に連絡してきました。次に、三月初
め、死刑確定から十年にして、月に二回以内のテレビ視
聴、未決囚は購入できない食料品(りんご、レモン、バ
ターなど)の特別購入を認めるという処遇変更が東拘当
局から告知されました。
 これらの新たな動きがレバノンでの日本赤軍メンバー
逮捕と関係があるのか、単なる偶然なのかについてはは
っきりしたことは分かりません。しかし、もし権力側が
益永君とぼくの死刑執行の時機を日本赤軍と共にあるか
つての同志たちの動向と絡めて政治的に決めようとして
いるのだとしたら、かつての同志たちの逮捕も遠くない
という判断のもとで、裁判所と法務省・東拘が連動して、
あるいはそうした了解のうちに新たな動きを起こしたと
も考えられます。
 ぼくは日本赤軍の一連の闘いを支持してきました。ま
た、かつての同志たちが参加したことから、日本赤軍に
は友情の念を持ってきました。しかし、これはあくまで
も部外者としての思いであり、かつての同志たちが何処
で、何をしているかについては関知するものではありま
せん。そして、このことは、ぼくの外部交通の一切を検
閲している権力が百も承知しています。今、権力が日本
赤軍に参加したかつての同志たちの消長を窺いつつ、益
永君とほくに対する死刑執行を具体化しようとしている
のなら厳しく弾劾しなくてはなりません。
 また、かつての同志たちにはむざむざと逮捕、送還さ
れることのないよう心してもらいたいものです。'97・3・25

MASASI  HOME
inserted by FC2 system