大道寺将司くんの今日このごろ

支援運ニュース No.182


                     '97・9・28
★先に、ぼくは、昨年一二月二〇日、東京拘置所で三名
が処刑された時のような緊張を、永山君と神田さんが処
刑された八月一日の前には感じることはなかった、と書
きました。ぼくが、誰かが処刑されたのではないかと感
じたのは、当日の朝、なにかに抗議するような叫び声を
聞いたからだ、とも。
 永山君の弁護人だった遠藤誠さんの話によると、処刑
される数日前に永山君から遠藤さんに宛てて書かれた手
紙には、再審について考えたい、とあったようです。従
来、永山君が再審に言及したことはなかったはずです。
といっても、それは、彼が死刑を認め、従容として処刑
場に赴く心境になっていたからではなく、著名人であり、
事件は少年時のものであり、そして、判決も無期と死刑
の間で揺れていたから、“自分は処刑されない”という
ような思いがあったからではないでしょうか。それなの
に、遠藤弁護士宛ての手紙で再審について触れたという
ので気になります。
 彼の場合、再審請求をしていなかったから、弁護士に
手紙を書こうとしても発信を妨害されたに違いありませ
ん(外部交通制限を受けて)。それで、遠藤さんに発信
するために便宜的に再審のことを持ち出しただけなのか
なとも思います。
 しかし、また、彼に対して当局が身辺整理を迫るよう
なことがあり、彼は処刑が近いことを感じていたのかも
しれないとも思います。
 再審に絶対的な抑止力があるとは言いませんが、彼が
再審を請求していたら、今回処刑されることはなかった
だろうと考えます。
★“身辺整理”に関連して、東拘当局は、領置物を規定
の量に収めるようにと言い出しています。しかし、その
量たるや、防寒用ブルゾンと厚い辞書にハード・カヴァ
ーの本が十数冊で満杯になるくらい。しかも、一〇年、
二〇年収容されている者も、半年で出獄する者も一律だ
という。量の多い者には三年の猶予を与えるというので
すが、それは東拘の高層化完了までの時間と重なるので
はないか? そこで、その間に、確定死刑囚全員を処刑
してしまおうという布石なのではなかろうかと思ってい
るのですが、これは穿ち過ぎだろうか?
 ともあれ、ぼくの場合、領置してある本だけでダンボ
ール箱にしていくつになるのか、見当もつきません。
★「新ガイドライン」と連動し、米艦船が次々と各地の
港に入っています。民族派は何をやっているのだろう?

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