大道寺将司くんの今日このごろ

支援運ニュース No.185


★MRTAがペルーの日本大使館を占拠した闘いから一
年です。残念ながら、MRTAの諸君はフジモリの奸計
に嵌まり、ペルー軍特殊部隊によって虐殺されてしまい
ましたが、彼らの示した意気は記憶に止めていきたいも
のです。彼らの敗北が単に戦術上の誤りにたけ因ってい
たのではないということを踏まえながら。
★浴田さんの公判での、ぼくと益永君の証言を公開の法
廷で実施させるためのご協力をおねがいします。
 ぼくらの証言は、'98年初夏頃から実施される予定です
が、東京地裁はまだそれをどこで行なうかの決定を下し
ていません。もし、ぼくたちが、この法廷の場所の問題
を、裁判所の“見識”のみに委ねて手を拱いていれば、
裁判所は東京拘置所の前に屈して、密室非公開法廷での
実施を決めるかもしれません。
 確定死刑囚が刑事裁判の証人として出廷するという例
が過去にあったのか否か、あったとしたら、拘置所や裁
判所が如何なる対応をしたのかについては不明です。民
事訴訟の場合は、それが代理人のつかない本人訴訟であ
っても、東京拘置所は確定死刑囚を出廷させません。刑
事事件の裁判の警護だけで手一杯であり、とても民事訴
訟の警護まで人員を割くことはできないという口実で。
そして、裁判所も東京拘置所の言い分を容れて、本人尋
問などを東拘内の仮法廷で実施しています(ひどい場合
は、それすらも回避されます)。
 ぼくたちの場合、東京拘置所は、民事訴訟の際と同じ
論理では反対できないわけですから、死刑囚は社会から
絶対的に隔離する必要があるなどと言い出すかもしれま
せん。しかし、勿論、これは、東京拘置所・法務省の勝
手な主張であり、こんなことで裁判公開の原則が否定さ
れてはならないことは言うまでもありません。
 ぼくたちの証言は、浴田さんの量刑判断において極め
て重要な意味をもっています。それ故にどうしても、ぼ
くたちの証言は、一般の人たちやマスコミ関係者が傍聴
する公開の法廷で実施されなくてはならないのです。そ
うではなく、東京拘置所内の密室非公開の場で行なわれ
るのであれば、それは審理を尽したというアリバイに使
われたり、単に浴田さんにまつわるエピソード扱いにさ
れてしまうのがおちでしょう。
 ぼくたちの証言を公開の法廷で実施させるためのご協
力をお願いする所以です。
★本年も多くの方々に支援していただきました。ありが
とうございました。'98年もよろしくお願いします。
             '97・12・16 大道寺将司

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