大道寺将司くんの今日このごろ

支援運ニュース No.186


★ここ数年決まったように繰り返されてきた年末の死刑
執行を中止させることが出来ました。これは、死刑廃止
フォーラムをはじめ福岡、大坂、東京など各地の死刑廃
止を求める友人たちによる執行阻止の運動が勝ち取った
成果です。ありがとうございました。
 この成果に対して、今後、従前以上の大量処刑が予想
されるし、執行時期をいくらか遅らせるだけだから、手
放しでは喜べない、という見方があるかもしれません。
 しかし、それは手を拱いて死刑執行を見ている他ない
という敗北主義です。死刑執行は、執行停止状態の継続、
延長として実現されるであろうことを考えると、一つ一
つの執行を阻止していくことが問われているのです。
 法務省は、昨年末の死刑執行ができなくてカリカリし
ている、と言われます。気を引き締め、更に執行を許さ
ぬ闘いを推し進めていきましょう。
★吉村さんは出獄できてよかったですね。
 執行猶予のついた判決に対して、“日本赤軍もなめら
れたものだ”とか“見縊られたものだ”という意見があ
  そくぶん
ると仄聞しました。たしかにそうかもしれません。しか
し、吉村さんが逮捕、起訴されること自体がおかしかっ
たのだから、虚勢を張る必要はないでしょう。
 日本赤軍メンバーの被逮捕(送還)が続いているなか、
吉村さんには獄中体験を生かした救援活動を行なっても
らいたいと思います。
★ゆきちゃんが『死刑確定中』の感想として、「この年
        ママ
月、彼は死刑廃止No.の最前線に立つ闘士でありつづけて
いる」と書いてくれました。Noは運動かな?
 死刑囚全員が、死刑囚であるというそのこと自体で否
応なく最前線に立たされているわけですから、その意味
ではぼくもそうなのでしょう。でも、最前線で闘い続け
たということなら、ぼくよりも利明君の方じゃないかな。
 死刑廃止運動に先駆的に取り組んだのは彼であり、ぼ
くは、彼への“義理と人情”から参加したものの、当初
は死刑廃止を積極的に主張できませんでした。そして、
彼は、今も多くの民事訴訟を提起して死刑廃止と闘って
います。ですから、ゆきちゃんの評価は彼こそが相応し
いと思います。
★その『死刑確定中』(大田出版刊)ですが、期待した
ほどには売れていません。各地の友人たちが応援してく
れていますが、もしまだ入手していなか人がいましたら
是非購入して下さい。一冊でも多く売って、死刑廃止運
動を力づけたいと思います。ご協力をお願いします。
              98・1・28 大道寺将司

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