大道寺将司くんの今日このごろ

支援連ニュース No.192


★六月二五日の死刑執行に抗議する!
 今回の死刑執行については、執行印を押さない大臣が
存在したという事実を残さぬために、法相下稲葉の任期
切れの前に強行した、という解釈が専らです。
 私は、それだけでなく、オウム真理教の地下鉄サリン
事件の実行者として起訴された元医師に、死刑ではなく
無期懲役が求刑された件との関連があるのではないかと
考えます。法務・検察当局は、この件は例外であり、死
刑に対して謙抑的になっているわけではないことを示す
ために死刑執行を強行したのだ、と。
 それにしても、参議院選の公示日に執行するとは姑息
です。国会が閉会中で議員が出払っているし、選挙報道
一色で死刑執行関連のニュースは小さな扱いになる。更
に、批判も避けられると計算した上でのことでしょう。
 ともあれ、参議院選公示日に執行するとは死刑廃止運
動をなめたものだと切歯扼腕しましたが、自民党が議席
を大巾に減らすという結果を得て、少し溜飲を下げまし
た。なにをやっても許されるという政府・自民党・法務
省に対する見事なしっぺ返し。「驕る死刑存置派」は久
しからずというところです。
 仮舎棟に移されてから初めての死刑執行でしたが、当
日は全然気付きませんでした。階下の雑居房はいつもと
変りなく騒がしかったし、このフロアでも平常通りに屋
上運動が実施されましたから。島津さんは再犯なので、
旧北舎に収容されていたのかもしれません。ただ、翌日
からはガラッと様子が変りました。まず、購読している
朝日新聞の関連記事が私だけ塗りつぶされ、別扱いで交
付されました。“なんだよこれは”に対しては、ブスッ
とした沈黙あるのみ。一気に雰囲気が悪くなりました。
そして、私だけ残飯量が調べられだしたのです。三日間
は看守が直接、その後は雑役囚が調べて看守に報告して
いました。新たな嫌がらせです。不愉快千万。闘志をか
きたててもらいました。
 処刑された三氏のうち、村竹正博さんとは麦の会で死
刑廃止を共にめざしました。彼は、“次は自分の番だ”
と覚悟していたらしく、弁護人に遺書を渡していたよう
です。結果論ですが、それが執行を早めたと言ってもい
いでしょう。隙を見せてはならないことくらい彼はわか
っていたはずですが、きちんとした人だっただけに、娘
と息子に言葉を遺したかったのかもしれません。
 代替刑の問題を含めて死刑廃止の論議が深まっている
にもかかわらず執行が続く。悔しいことですが、挫ける
ことなく死刑廃止の声を上げていきましょう。
              1998/7/27 将司 拝


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