大道寺将司くんの今日このごろ

支援連ニュース No.193


★「支援連ニュース」192号で、ゆきちゃんの意見を拝読。
ぼくへの反論ですね。無責任なファン心理のままに、日
本赤軍はトロクサイことを言っているなと書いてしまい
ました。舌足らずでした。
 率直に言って、日本赤軍という組織名称が喚起するも
のと、ゆきちゃんの書いていること、つまり、現在の日
本赤軍の路線と内実はそぐわないのではないでしょうか。
転換された路線が正しいとか、誤りだなどと言っている
のではありません。新しい酒は新しい革袋に容れた方が
いいのでは、ということです。もっとも、こんなことを
言うのは古い人間で、昔のことを知らない若い人たちは、
日本赤軍という名称と現在の路線をなんの違和感もなく
受け止めているのかもしれないですね。違和感を覚える
者として、日本赤軍側の主観と、シンパシーを感じたり、
応援していた者の思いの間にずれがあると感じます。
 なお、ぼくが日本赤軍に念じていたことは、出獄した
人たちが再逮捕されることがないようにということです。
だから、ゆきちゃんの再逮捕は残念だったし、岡本さん
の「再」逮捕については何とも言いようがありません。
★関連することですが、黒川君がゆきちゃんの公判の証
人として出廷することを拒否した件、それだけでなく、
もし証人出廷する場合は、ゆきちゃんの利害に反する証
言をすると伝えてきた意味を考えています。反日の中で
も際立って武闘派だった黒川君が一体どうしたのか、と。
 彼は無期懲役で下獄したので、非転向のままで獄死す
るか、なんとしても出獄するか、と決断を迫られたはず
です。そして、彼は後者を選択したのでしょう。懲役生
活十一年余を含め、獄中生活は二三年余にもなる。それ
がやっとあと数年で仮釈放が現実のものになろうとして
いる。この段階での証人要請は迷惑だったろうし、それ
を彼が断っても第三者がとやこう言えません。それでも
敵性証人になるとまで言わなくてはならなかったのは何
故かという疑問が残ります。
 彼の中には、日本赤軍は昔日のイメージであり、それ
を批判しなければ非転向と見なされる、と判断したのか
もしれません。つまり、仮釈放路線を進むために、ゆき
ちゃんの立場に反する証言をせざるを得ないのだ、と。
だから、それをしないですませるためには証人出廷を拒
否する他ないということなのでしょう。
 日本赤軍の現状についての知識があれば、彼の対応も
違っていたかももしれません。
★三菱重工爆破の際に殺傷してしまった方々に心から哀
悼の意を捧げます。         98・9・2 記 


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