大道寺将司くんの今日このごろ

支援連ニュース No.202


★浴田公判――第二次統一公判の弁護人尋問で、私は、
三菱重工爆破の被害者に謝罪しました。そのことが一部
で報道された後、“大道寺の謝罪は坊主懺悔であり、命
乞いだ”という批判が出されているようです。
 私は、本やパンフの中で繰り返し謝罪を表明してきて
おり、今唐突に始めたのではありません。
 また、私は、これから判決を受ける立場にあるのでは
なく、既に死刑が確定しています。その死刑囚である私
が、浴田公判で謝罪することがなぜ命乞いになるのでし
ょうか? また、誰に対して命乞いをしているというの
でしょうか? 仮に法務大臣にでも助命嘆願をしたのな
ら命乞いと批判されても止むをえませんが、証言の中で
かつての過ちを認め、被害者に謝罪することが批判され
なくてはならないのでしょうか?
 かつて私は三菱重工爆破で多数の人々を殺傷する過ち
を犯し、更に、その過ちを認めるのではなく、居直りの
声明文を出すという二重の過ちを犯しました。このこと
による否定的影響は計り知れないものがありました。
 ですから、私は、証言の場を借りて謝罪したのであり、
そして、闘い続けるためにこそ、それを行なったのです。

★その浴田公判の東拘内密室下での、私の証言はまだ続
いています。五月二四日は五回目。弁護人の終了後、検
察官が再尋問をするというので(弁護側が得点をかせい
だ証)、まだ二回はやることになりそうです。ゆきちゃ
んと会っている時間が増えることは嬉しいのですが、尋
問では変化球というか、クセ玉が一球や二球は必ずある
ので、それらへの対応はなかなか大変です。
 その他にも困ったことが生じています。証言中に笑い
をこらえなくてはならないのです。おかげで人相が悪く
なってしまいました。ただでさえニカニカしてあまり好
印象を与えていないのに、その上深刻な尋問に笑ってし
まっては証言の信印を疑われてしまいます。
 なにがそんなにおかしいのか問われても、ライブ感覚
というのでしょうか、説明するのは至難です。ゆきちゃ
んの笑顔についひき込まれてしまうのかな。ですから、
証言中は、天井を見るなどして視線をそらせていなくて
はなりません。
 中部地方の住人が、ゆきちゃんの描いたイラストを見
て、ぼくが爺さんになったなどと言っているようですが、
寛大に許しましょう。

★日の丸、君が代の強制を許さず、更なる軍事・警察国
家化と闘い続けましょう!
              '99・5・25 大道寺将司


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