大道寺将司くんの今日このごろ

支援連ニュース No.210


★'99・12・17死刑執行に抗議する!
 刑事訴訟法は直接的にではないが、再審・恩赦請求中
の処刑を禁じています。それは、'87年に平沢貞道さんが
獄死した際、法務省刑事局長岡村泰孝が、死刑確定から
獄死までの32年間平沢さんが再審と恩赦を切れ目なく請
求し続け、なにも申し立てられていない空白期間は82日
しかなく、然も確定の翌年から15年間途切れがなく、執
行できなかったと述べたことからも明らかです。
 しかし、'95年に恩赦請求中の木村君が、そして今回、
再審請求中の小野さんが処刑されました。法務大臣ウス
イは、回数制限などはないのに、彼が何度も再審を請求
したから仕方ないと居直りました。恩赦、再審請求中の
処刑は横紙破りであり、実に許し難いことです。
 東拘で処刑された佐川さんは、確定後落ち込み、外部
との連絡を絶つなどしました。死刑囚が生きる希望を失
い、自棄を起こせば、権力に処刑を促してしまうことに
なります。佐川さんの刑死は、死刑囚が執行を許さぬ意
志をもって日々生きる必要があることを教えています。
 政府・法務省の死刑制度存置のためだけの執行継続を
弾劾し、死刑廃止、執行阻止の闘いを推し進めていきま
しょう! 反撃の橋頭堡を共に築き上げましょう!
★丸岡君の「護憲か改憲か」で、日本赤軍の護憲主張が
革命を数百年(!)単位で考えた戦略的な帰結であるという
ことがわかりました。ぼくは丸岡君やゆきちゃんの生ま
じめさを承知しているので、護憲主張を偽装のための戦
術的なものとは受け止めませんでしたが、違和感は拭え
ず、なし崩し的な後退、多数派への迎合なのではないか
とは思いました。
 なお、ぼくはこれまで述べてきたように現憲法には天
皇条項などの問題があり、真に民衆のためになるよう改
めるべきだと考えています。でも、憲法調査会での改憲
論議が推し進められようとしている今、改憲派の後押し
をするつもりはありません。改憲派のなかには、「天皇
の元首化」には固執せず、9条を削除するならば天皇条
項を後退させてもよいとまで主張する“柔軟派”も含ま
れていますから。
 それから、佐々木君のメッセージに関って「同志がい
がない」という批判は、ぼくにもむけられたものなので
しょうね。ぼくもそれを読みながら意見を述べませんで
したから。彼が公然と寄稿し、巾の広い運動をやるよう
ですから配慮は不要なのかもしれませんが、これまで捜
査機関に悪用される懸念から出獄した彼らについて振れ
るのを控えてきたのでそれに倣いました。
             2000・1・30 大道寺将司


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