支援連ニュース No.211
★210号に不正確なことを書いてしまったので訂正します。
「刑事訴訟法は直接的にではないが、再審・恩赦請求 中の処刑を禁じています」と書いた部分です。これは、 法務省が刑事訴訟法の精神をそれなりに汲み取り、死刑 執行を自制してきた、ということです。執行には慎重で あったわけです。しかし、法務省が今回自らそのタガを 無定見にも外したので、憤激のあまり“禁じています” と書いた次第です。 ★去年の今頃はゆきちゃんの「公判」に証人として出る ための準備に追われていました。彼女の書いているよう に「夢みたいな一年」でした。彼女の再会報告は一部の 人たちに好感をもって読まれたようです。当事者である ぼくも楽しみでしたからよくわかります。でもあの再会 をそれでおわらせてはいかんのですよね。 ところで、富山・長野連続誘拐殺人事件の被害者の遺 品が加害者である死刑囚に返還され、処分された件での ゆきちゃんの見方は実に優しい。この件を新聞やTVで 知った人たちの大半は、その遺品を処分した死刑囚を非 難し、矢張り死刑囚はどうしようもない悪人だという印 象を持ったでしょう。彼女のように、外部との交流を閉 ざされた死刑囚処遇の問題としてこの件を把えてほしい とぼくも思います。 ★平野さんたちに差し入れていただいた現金は、今日現 在受け取れていません。当局はまだ“検討”中かな? ★吉村さんの意見に即して、解放闘争の英雄・戦士は、 解放後の社会の建設の過渡期、それも極く初期の間しか 関らないと自ら思い定めるべきでは。ニカラグアのサン ディニスタ指導部の無残さはいい教訓になるでしょう。 ★予定では、『転覆の政治学』(アントニオ・ネグリ著 ・小倉利丸訳・現代企画室)の読後感を書こうと思って いたのですが、このところの冷え込みで読み終えること ができませんでした。“冷え込み”となんの関係がある のだと言われるでしょうね。起きていると寒いし、霜焼 けも痒く。ならば布団に入って読めばよいということに なる。ところが横になって読んでいると、たいして読み 進まないうちに寝入ってしまい、まだ半分程しか読んで いないのです。という次第でそこまでの感想ですが、ネ グリの考え方の根っこにグラムシが色濃くあるように思 います。ともに囚われの身であった(ある)ことによる アナロジーではなく。 ★丸岡君の体調が気がかりです。無理しないでほしい。 ★表紙のヒロコ絵の右下がわからない。なんだろう? '00・2・23 大道寺将司 |
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