大道寺将司くんの今日このごろ

支援連ニュース No.212


★名古屋拘置所に収監されている死刑囚に被害者の遺品
が「還付」された挙句に廃棄され、遺族の手に渡らなか
った件で、死刑囚の外部交通制限に問題があると指摘し
ました。その上で、この件が表面化した後の名古屋拘置
所当局の対応を見ていると、当局が死刑囚に遺品の廃棄
を使嗾したのではないかという疑いが消えません。領置
品の総量規制の問題と絡めて当局が積極的にそうしたか、
死刑囚から取り扱いをどうすべきか問われてそうしたか
はともかく、なんらかの形でその廃棄に当局が一枚噛ん
でいたのではないでしょうか。もしそうだとすると、当
局は、外部に事実を公表できない死刑囚にその責任を押
し付けて口を拭っていることになるのですが。
★現金を差し入れして下さったみなさんに感謝します。
3・1、筒井さん、平野さん、A子さん、3・28、K美
さんの差し入れが告知されました。当局ははっきり言い
ませんが、この他にもかなりの数の差し入れがあったよ
うです。許可の根拠等が判らないので当局に基準を示す
よう求めましたが、“統一基準はない。個別に審査する”
という回答しかありませんでした。共同原告に限定して
いるわけでもないので、一体如何なるものなのか。
 でもともあれ、か細いと言えばあまりにもか細いもの
だけれども、死刑囚の外部交通制限という厚い壁に開け
た風穴です。今後さらにこじ開けましょう。
★刑期を終えた日本赤軍の岡本さんを除く四人はヨルダ
ン経由で日本に送還されました。残念ながら丸岡君が危
惧した通りになってしまいましたね。レバノン政府が強
制送還しないと公表したので喜んでいたのですが一杯食
わされた思いです。
 日本政府の圧力が、米国のチャンネルなども利用しな
がら、それだけ強かったということなのでしょう。
 それにしても、日本政府の強制送還の執念はなんなの
だろうか? 路線転換後の日本赤軍が脅威ではないだろ
うし、そのメンバーである五人が何かをやるとも思えな
い。そして、送還しても三人は執行猶予や短期刑での出
獄が予想されるのに。朝日新聞の記者は、七月の沖縄サ
ミットを控え、テロと闘う日本を印象づけるためではな
いかと推測していたが、むしろ公安組織の存続のための
利用ではないか。国内ではオウムを、海外では日本赤軍
を脅威に仕立て上げる。そして、その幻の敵を封ずる公
安組織の必要性をアピールすべく敢えて四人を送還した、
と。ともあれ、和光さんは重刑が予想されます。頑張っ
てほしいです。
             2000・3・29 大道寺将司


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