大道寺将司くんの今日このごろ

支援連ニュース No.214


★25回目の5・19を迎えました。和君、なほ子さん、義
美君に哀悼の意をささげます。また、かつての私たちの
思想的、技術的な未熟さ、誤りの故に死傷さられた方々
に心より謝罪します。
 私はこの25年間、戦うためにこそ生きると思い定めて
きましたが、よく闘い得たとは言えません。先に逝った
かつての同志たち、そして、理不尽な死を強いられた方
々の無念さに思いを致し、26年目の獄中生活を始めたい
と心しています。
 最後になりましたが、四半世紀にわたり、多くの友人、
弁護人、そして、家族に物心両面にわたって支えていた
だきました。ありがとうございます。
 ★逮捕された直後のエピソードです。
 高校で同期だった男が、ぼくを批判しました。武装闘
争・多数人の死傷をではなく、ぼくたちが企業の経済侵
略を糾弾するのは間違っている、と。
 日本ではアパート暮らしの者でも、海外の赴任地に行
けば、広い一戸建てに住み、料理人や運転手つきの生活
ができる。それを大道寺たちは経済侵略だというのだろ
うが、日本企業が進出するから現地の人は職を得られる
のだ。運転手や料理人だってそうだ。そのことを大道寺
たちはなにもわかってない、と。
 ぼくはこの批判を知った時、なんと傲慢な居直りであ
ることかと腹を立てました。でも、今は少し受け止め方
を変えてみようと思っています。
 彼は某メーカーの技術者として、タイかインドネシア
で実際に“王侯貴族”のような生活を体験し、疚しさを
感じたのでしょう。それ故、反日を主張し、経済侵略を
批判するぼくたちに痛いところを突かれてしまったわけ
です。彼のぼくへの批判は自分の行為を正当化する弁明
でしかないけれど、疚しさを感じるだけ救いがあったか
もしれない。大半の者たちは何も感じないのだから。
 疚しさは変革の可能性をわずかながら懐胎している徴
ではないかと思うのですが、はて。
★首相森の神国発言で内閣支持率が落ちていますが、自
公保の候補を叩き落とす投票結果として表われるだろう
か。野党も保守化しているので選択肢は限られています
が、翼賛政治を許せば、昨年のように戦争法などの悪法
を成立させてしまいます。少しでもましな議員を増やし、
自公保を過半数割れに追いこみましょう。
★国会解散後、死刑執行が予想されます。法相臼井日出
男に、“死刑執行するな”の声を集中してて下さい。
             2000・5・29 大道寺将司


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