支援連ニュース No.215
★死刑の代替刑としての終身刑の導入の是非について、
利明君は賛成だと述べていますが、ぼくも同じ意見です。
死刑廃止に向けての壁が被害者感情である以上（死刑
存置の根拠の一つです）、非人間的な刑罰である終身刑
の導入によってしかそれをクリアーすることはできない
だろうと考えます。そして、終身刑を代替刑とするなら
ば、死刑存置派の中の開明派は、死刑廃止を受け容れる
用意があるのではないかと考えます。
★６・９、暴風雨の中、対東拘死刑執行阻止行動に参加
して下さったみなさんに感謝します。風雨がびとくて、
獄外の仲間たちの声は切れ切れにしか聞こえませんでし
た。でも、悪天候にもかかわらず早朝から多くの仲間た
ちが集まってくれたことを知り、感動しました。
この階には常時70数名が収容され、また、階下が雑居
房で200名程が収容されているため、出廷、面会、そして、
運動、入浴などの人の出入りが多く、当然にも静謐では
あり得ないので、以前収容されていたところのようには
状況を把握することが困難です。でも、死刑執行がある
時は、数日前から東拘全体に緊張が漲ります。
ところが、６・９の前にはそんなこともなく、当日も
朝から特に変ったことはありませんでした。弁護人と面
会し、“今日はない”ことを確認しましたが、多くの仲
間たちの力で“させなかった”のだと思います。
今度危ないのは７月です。あらためて、法相、そして、
法務省刑事局に、執行するなの声を集中しましょう。
★丸岡君は宮城刑務所ですか、移監先は。ということは、
黒川君、鎌田さんと一緒ということですね。
宮城刑務所は締めつけが強いというか、陰険というか、
機関紙ゃ運動関係パンフを読み続けるなら仮釈は出さな
いと威すようですが、彼はどうするのだろうか。
それにしても、彼は身体がもつだろうか。仙台の冬は
東京より厳しいし、薄い官衣で過すのは大変です。病舎
での生活が続くのであればいいのですが。ネアカの彼も
刑の確定、そして、刑務所へ移送された手紙はさすがに
重いトーンです。未体験ゾーンだし、体力面での不安に
よるものなのでしょう。交流はできないだろうけど黒川
君たちがいるのですから、頑張ってほしい。
★選挙前より議席数を減らしたとは言え、自公保は安定
多数。憲法改悪以外どんな悪法でもゴリ押しできる。日
共は唯我独尊だし、民社は影が薄いし、民主は自民のス
ペアのようなものですから、蹴手繰り、小股掬いなど多
様な手段を講じて抵抗していきましょう。
2000・6・28 大道寺将司