大道寺将司くんの今日このごろ

支援連ニュース No.221


★新世紀、新千年紀を希望の溢れた時代にしたいもので
す。しかし、課題が持ち越され、内外ともに多事多難で
 その一つが日本赤軍です。かつての同志がその一員で
ある以上他人事ではありません。ましてや彼らが早晩再
逮捕、送還されることが危惧されるのですから。
 国際情勢の変化でアラブの地に滞在することが困難に
                            タガ
なったからか、あるいは合法路線への転換で箍が外れて
しまったからか、日本赤軍の敗北が続いています。その
原因でもあり、結果でもある彼らの声明文を読む限り、
彼らは日本の運動状況をよく把握していないようです。
それだけになおのこと、かつての同志がむざむざと敗北
するのではないかと懸念されるのです。そして、日本に
は今も死刑制度が存置されていますから、彼らの身柄が
拘束されれば、死刑を免かれることはできないでしょう。
 ですから、彼らには決して身柄を拘束されないよう万
全を期してもらいたい。里心も敗北主義も封印し、人知
れず異郷の辺土に暮らし、その土に還る覚悟をしてもら
いたい、と思います。これは個人的心情であるだけでは
なく、死刑廃止運動の一端を担ってきた者としての要請
でもあります。死刑が免かれないことが明らかなのに、
彼らが再逮捕されるようなことがあれば、許し難い失策
だからです。彼らは死刑を怖れていないかもしれないし、
“正々堂々”と言論活動をしたいかもしれませんが、そ
のような意気がりはきっぱりと捨て去ってもらいたい。
 ぼくの発言は、日本赤軍への非難、中傷として受け止
められるかもしれません。あるいは極左武闘派の妄言と
して。それを承知の上で述べますが、日本赤軍が現実主
義、且つ、合法路線に転換して敗北が続くたびに、それ
も同じ誤りを続けているこ思えることに、かつての彼ら
の闘いを支持し、共感していた者たちは失望しています。
そのことを彼らは一体どう考えているのでしょうか。
 意気沮喪することを述べましたが、末筆ながら、2000年
には、Tシャツ訴訟の一部勝利により、13年ぶりに友人
たちからの直接のカンパと通信文を受け取ることができ
るようになり感激したことを記しておかなくてはなりま
せん。そして、年の瀬も押しつまって、シャコと再会し
たことも。なんと、彼はぼくと同じ階に収容されていた
のです。迂闊にも2ヶ月以上も気付きませんでした。
 2000年も多くの友人たちに支援していただき感謝してい
ます。状況はますます厳しくなりますが、新年も共に闘
っていきましょう。
             2000・12・25 大道寺将司

MASASI  HOME
inserted by FC2 system