大道寺将司くんの今日このごろ

支援連ニュース No.224


★221号に、狼のかつての同志たちが再逮捕されることに
なれば“許し難い失策だ”と記したことに対して、利明
君は、獄中のぼくらが彼らを責めることはできないと批
判しています。その上、彼らが自首するのであれば、そ
れは立派な行為である、とも彼は述べています。
 ぼくが懸念するのは、利明君の言う自首、即ち、彼ら
が投降的に再逮捕されることです。日本赤軍が合法的な
運動に路線転換した結果、重信さんが国内で逮捕された。
その路線転換が日本赤軍の総意であり、彼らがそのメン
バーである以上、論理的帰結として、彼らも投降的に「
帰国」することが考えられます。だから憂慮するのです。
 東西冷戦終結後の状況の変化で、彼らの居場所がない
のかもしれません。それで力及ばずに再逮捕されること
になっても、彼らを責めることなどできません。しかし、
死刑制度があり、再逮捕されれば死刑は免れ得ないであ
ろう彼らが、それを承知で投降的に「帰国」するならば、
死刑廃止運動を推し進めてきた者として厳しく批判しな
くてはなりません。彼らが国外にとどまれば日本赤軍の
合法路線に反することになるのでしょうが、再逮捕され
れば、好むと好まざるとに拘らず、日本赤軍の一員であ
ることよりも、狼の一員であったことの刑事責任を問わ
れます。それを忘れないでほしいのです。
 また、利明君の言うように、彼らがかつての非合法活
動を自己批判したいのだとしても、投降して死刑判決を
受けるべきではありません。拘束されていない立場で、
利明君やぼくができないことを彼らにはやってもらいた
い。死刑は二人だけで終りにしたい。彼らには、例え日
本赤軍の路線から逸脱しても、再逮捕されないように万
全を期してもらうことを切望します。
 ぼくの発言が果して通じるかどうか判りませんが、こ
れだけは言わないわけにはいかないと筆を執りました。
 最後に、日本赤軍の合法路線についての利明君の疑問
に、結論部分を除いて同感です(ゆきちゃんもかな?)。
★シャコに気付いて笑いかけても彼は知らんぷりです。
人違いかと思いました。彼は女性には年齢を問わず愛想
がいいのに、男には実につれない。『腹腹時計』の続編
を書けということですが、猫も杓子も後退し、口当りの
よいことしか言わなくなった中で、誰に向かって書けば
よいのだろうか。でも、シャコの提案は胸にとめておき
ます。
★四月下旬、五月一九日の奥付で、海曜社から『友へ』
という句集を上梓します。多くの方に読んでいただきた
いと希っています。死刑廃止運動の後押しのためにも。
              2001・3・31 大道寺将司

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