大道寺将司くんの今日このごろ

支援連ニュース No.229


★小泉の靖国神社参拝への批判は、憲法の政経分離違反
とA級戦犯合祀の主に二点からでした。でも、小泉の言
う“英霊に哀悼の意を捧げる”の英霊とは侵略者であり、
加害者であった事実を忘れてはならないでしょう。10
代、20代で徴兵された彼らは国内的には被害者だった
し、天皇ヒロヒトや東条英機ら当時の権力者たちのよう
な戦争責任があったわけでもありません。しかし、ひと
たびアジア各地や南太平洋諸島などに派兵されれば、彼
らは現地住民に敵対し、殺し、その食料を奪い、大地を
蹂躙する日本軍の一員として、侵略者、加害者以外の何
物でもなかったのだから。その彼らを政治権力を握る小
泉が英霊として崇めることは、かつての侵略と植民地支
配を肯定し、美化することに他なりません。
 こうした点からぼくは小泉の靖国参拝を厳しく批判す
るのですが、でもそれよりも怖いと思うのは、小泉には
歴史認識と言えるほどのものがなく、あくまでも心情に
よって事に対処しているのではないかと思えることです。
参拝後に公表された首相談話によってもその感を強くし
ます。この談話の言葉が主体的に発せられたものである
なら参拝などできるはずがないのですから、空言の羅列
としか言いようがありません。
 そしてそうだとすると、その小泉を圧倒的多数の日本
人が心情的に支持しているのですからもっと怖い。
★ゆきちゃんの検察側尋問は冷汗もののうちに終ったの
だろうと思っていたのですが、延期とか。それじゃソワ
ソワと落ち着かない日が続いたことでしょう。でも考え
ようです。せっかく万全の準備の為の時間を敵がくれた
のだから、重刑攻撃を完膚なきまで打ち砕いて下さい。
 さて、死刑事件の被告人が、死刑を免れて初めて謝罪
と反省を口にできるということは確かにあります。無期
と死刑との間には天地の差がありますから、否認する以
外に死刑を免れ得ない場合や死刑か無期かという場合、
本音や事実を語ることは難しいと思います。
 海外の旧日本赤軍の諸氏が生き延びるためには、丸ち
ゃんが繰り返し主張してきたように、同志たちの失敗に
学ぶことが必要だろう、とぼくも考えます。今はもうそ
んな余裕はないでしょうが、もしまだ「革命的楽観主義」
に依拠しているのであれば、根拠のない楽天性は排し、
ハリネズミのように身構えてほしいものだと念じます。
★山谷共闘委の藤田五郎さんに『友へ』の感想を寄せて
いただきました。“共振”として把えていただいたこと
を嬉しく思います。ありがとうございます。
             2001・8・24 大道寺将司

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