大道寺将司くんの今日このごろ

支援連ニュース No.231


★アフガニスタンへの米英軍の武力侵略、そして、それ
に荷担せんとする日本政府の策動に歯噛みしています。
 米英軍は実に卑劣です。貧弱な旧式武器しかないタリ
バーン軍を相手に超高空から爆撃し、あるいは何百キロ
も離れた海洋からミサイルを発射し、自分たちは傷つか
ずにアフガン民衆を殺し続けているのですから。また、
精密誘導兵器で民間人は傷つけないと言いながら、国連
のNGO事務所、赤十字の倉庫、病院、モスク、バス、
民家を次々に「誤爆」し、公表されているだけでも千名
を超える人々を殺しています。そして、米政府高官は、
こうした「誤爆」を残念の一言で片づけています。
 9・11自爆がテロであり、関与した者たちが裁かれる
べきであるならば、アフガン民衆を殺戮しているブッシ
ュやブレア、そして、爆撃に参加している米英軍のすべ
ての将兵が裁かれるべきでしょう。
 更に、米英軍は自軍の兵士の損耗を防ごうと、アフガ
ニスタン人同士を殺し合わせようと画策しています。米
軍はヴェトナムでもイランでもこうしたことを画策しま
したが、実に汚いやり口です。
 次に、日本政府の対米追随と火事泥的な自衛隊の“参
戦”策動は目に余るものがあります。政府は、自衛隊の
戦艦を米空母の露払いと太刀持ちのように随伴させ、ま
た、自衛隊機でパキスタンまで三日もかけて、わずかば
かりのテントなどを運ばせました。米国の要求に従い、
アフガン侵略戦争に日の丸を掲げなくてはならないとい
う強迫観念が生み出した茶番です。アフガン侵略戦争へ
の自衛隊の“参戦”荷担を阻止しなくてはなりません。
 米国は憶測しているにすぎませんが、仮に9・11自爆
をビンラディンらのグループが実行し、タリバーンが彼
らを匿っているのだとしても、アフガンへの報復的武力
侵略は許されません。米英軍の爆撃で殺され、家屋を破
壊され、農作物を焼かれるのは、ビンラディンとは無縁
な、飢餓に喘ぐアフガンの民衆なのですから。無差別的
に民衆を苦しめる経済制裁よりも武力行使の方が人道的
だなどという説は弾劾し尽くさなくてはなりません。
 世界の軍事と経済を牛耳る米国が、英国や日本を引き
連れ、世界の最貧の状況に置かれているアフガンの民衆
と大地をほしいままな蹂躙している武力侵略にはなんの
道義もありません。イスラム諸国のみならず、欧州で、
そしい、米国でもこの道義なき武力侵略への抗議の声が
上っています。日本でも更に抗議の意志を表明し、この
暴虐を一刻も早く止めさせましょう。
             2001・10・28 大道寺将司

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