大道寺将司くんの今日このごろ

支援連ニュース No.236


★米軍はアフガニスタン爆撃に、通称デージーカッター、
サーモパトリック、そして、バンカーバスターを使いま
した。これらは順に、一発で野球場五つ分の範囲の人を
殲滅する大型爆弾であり、また、レーザー誘導で洞窟に
入り、奥深くまで燃やし、溶かす燃料気化爆弾であり、
そして、地下三〇mもの穴を穿つ爆弾であり、いずれも
戦術核並の威力を有しています。更に、米軍は、劣化ウ
ラン弾やクラスター弾なども大量に投下しました。
 アフガニスタンでは、七九年にソ連軍が侵攻して以来
一〇年間の対ソ戦が続き、ソ連軍撤退後は内戦と旱魃に
より国土は疲弊し、米軍が破壊すべきインフラと呼べる
ものは何もなかったようです。実際、爆撃後は、瓦礫の
山が砂と埃になったといわれるほどです。つまり、米軍
の大量破壊兵器は、明らかにアフガニスタン民衆を殺す
ために使用されたのです。「誤爆」として、民間人の被
害が報じられることがありましたが、「誤爆」などでは
なく、故意の爆撃による必然の結果です。そして、米軍
と英軍の爆撃による死者は、ニューヨークのWTCの死
者数をはるかに超え、六千名余と言われています。
 米軍がアフガニスタンで何をやったのは、その人種差
別的な爆撃の実態を知れば、9・11が起こるべくして起
きたものであり、米国政府・軍に抵抗せんとする者は、
9・11のような捨て身の戦術をとる以外になかったのだ
ろうということがわかります。
 9・11を支持するとか、正当化しようというのではあ
りません。9・11の理由が米国自身にあったことを、ア
フガニスタン爆撃が証している、ということです。
★ゆき子公判の3・11弁論について、湯浅さんのいつも
ながらの精緻な報告と本人の極主観的総括が寄せられて
いますが、ぼくも感想を少し記します。
 弁護人は、検察官の粗雑な論告を完膚なきまでに論破
し尽しており、もし判決が求刑を下回らなければ、裁判
所を厳しく批判しなくてはなりません。また、弁護人は、
東アジア反日武装戦線誕生の背景を時代状況に即して好
意的に述べてくれました。弁論であることを弁えつつも
感激しました。本人も、論告の誤りと不備を詳細に批判
しています。そして、反省と決意を、旧日本赤軍の公式
見解でも、反日の主張でもなく、自分の言葉で率直に述
べています。丸く変身した印象はありますが、これが生
のままのゆきちゃんなのでしょう。ともあれ、長期公判
をよく闘いました。弁護人、友人諸氏に感謝します。
★恵さんのTシャツ公判報告を拝読。筒井さんは大丈夫
ですか? タマゴさん、京子さん、お疲れさまでした。
             2002・3・31 大道寺将司

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