大道寺将司くんの今日このごろ

支援連ニュース No.249


★有事三法案が九割もの賛成で衆議院を通過しました。
 愚見を披瀝するまでもなく、有事法とは戦争法であり、
自衛隊が米戦艦への給油係から、共同者として、米軍と
ともに戦争を遂行することを可能にするものです。つま
り、有事法は、戦争を避けるのではなく、呼び込むため
のものだと言えるでしょう。そして、自衛隊の幹部が、
“国家は守るが国民は守らない”と明言したように、民
衆の生命を守るものではありません。こんな“憂え”を
増すだけの悪法になぜ賛成できるのでしょう。広範な反
対運動が続いているのに新聞やNHKが報じないだけと
いうことならいいのですが、そうではない。イラク侵略
戦争に反対した人たち、とりわけ若い人たちに期待して
いるのですが、どうしているのでしょう。
 北朝鮮の核兵器開発やミサイル実験などが朝鮮「有事」
への対処の必要性を煽り、有事法成立を後押ししている
恰好です。
 しかし、北朝鮮の日本侵攻はあり得ないことです。北
朝鮮を擁護したいのではありません。世襲の独裁制や麻
薬密輸など擁護しようがありませんから。そうではなく、
日本に侵攻する能力はないと言いたいのです。
 北朝鮮軍の戦闘機や戦車などは旧型で、自衛隊の最新
式軍備にはおよそ太刀打ちできない代物であり、また、
燃料不足で、そんな旧型の戦闘機さえも十分に動かせな
い状態だと言われます。その上、優遇されているという
兵士の中にも脱北者がいるようですから、北朝鮮軍のタ
ガは弛んでおり、そのような軍隊でどうして日本への侵
攻などできるでしょうか。
 有事法はそんな北朝鮮を破れかぶれの状況に追い詰め
かねません。日本政府がやるべきことは、北朝鮮が追い
詰められてミサイルを発射するような事態を避けること
です。必要なことは、有事法の制定などではなく、日朝
間の「戦争」状態を一刻も早く終結させることです。
 有事法制定を阻止しよう!
★ゆきちゃんが怒りの声を上げた、東京拘置所の新収容
棟の密閉性は確かにひどい。ぼくは五年余、ほぼ同じ構
造の仮棟に、然もその自殺房に収容されていましたから
免疫はできているはずですが、それでも新収容棟の独房
に足を踏み入れた途端に息苦しくなりました。仮棟には
息抜きできる余地がありましたが、新収容棟にはそれが
ありません。また、収容される階により、屋上で日光浴
ができる者と日の当らないところでしか運動ができない
者がいるというように、処遇が公平さを欠きます。心身
の健康のために日光浴は不可欠なものなのに。
              '03・5・29 大道寺将司

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