★米英軍によるイラク侵略の根拠とされた「大量破壊兵
器」が開戦三ヶ月を過ぎても見つからないので、これま
でブッシュとブレアの戦争政策を熱狂的に支持してきた
マスメディアから疑問や批判の声が上っています。そこ
で、ブッシュは、なにを血迷ったのか、“略奪されたか
らだ”と発言したようです。「五〇〇トンの化学兵器を
作れる材料と三万発以上の化学兵器用弾頭」が丸ごと盗
まれたというのです。それが事実としたら、盗んだ者た
ちのところから見つからないのはどうしたことでしょう
か。こんな子ども騙し（子どもに悪いが）の釈明で言い
抜けられると考えているのなら、ほとほとブッシュはう
つけものか、世界をなめきっているかです。
　そんなブッシュの子分格の小泉は、少し前には、“大
量破壊兵器はそのうち見つかる”と言い張り、今は“あ
ってもなくても米英軍のイラク攻撃は正しかった”と居
直っています。そしてあろうことか、米英軍の占領支配
に荷担すべく、イラク復興支援特別措置なるイラクへの
自衛隊派兵法を制定しようとしています。
　小泉に人としての良心がわずかなりともあるのなら、
故なく米英軍に殺され、あるいは傷つけられたイラクの
子どもや老人、そして、女たち、男たちに対して、米英
軍の侵略を支持したことを謝罪し、ブッシュの言いなり
になった自らの不明を恥じ入るはずであり、間違っても
自衛隊派兵を口にできるはずがありません。自衛隊派兵
は、米英軍の占領に荷担するのみならず、大義なき汚い
侵略戦争の尻拭いを行うことに他ならないからです。
　仮に、「復興支援」が本心から出たものならば、なに
よりも小泉は、理由をデッチアゲての米英軍のイラク侵
略は誤り以外の何ものでもなかったと弾劾し、同時にブ
ッシュに言われるままに米英軍の侵略を支持したことを
厳しく自己批判しなくてはならないでしょう。それがな
されないのであれば、「復興支援」は、自衛隊を派兵す
るための目眩しにすぎません。
　米英軍の大義なきイラク侵略戦争と占領支配を正当化
し、荷担する自衛隊派兵を許してはならない！
★長年月の獄中生活を経て、宇賀神寿一（シャコ）君が
出獄し、感無量です。彼は、七五年五月一九日、黒川君
ゆきちゃん、ぼくなど八人が逮捕されたため、単独での
潜行を余儀なくされ、そして、逮捕されてからも単独で
統一公判組の後追いをすることになるなど辛いことが多
かっただろうと推察します。それだけに彼の出獄は嬉し
いのです。獄中で鍛え、養った精神力と知恵で、公安に
よる干渉をはねつけてほしいと念じます。
　　　　　　　　　　　　　　'03・6・26　大道寺将司

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