大道寺将司くんの今日このごろ

支援連ニュース No.256


★安田好弘弁護士の完璧とも言える無罪判決に喜んでい
た昨年末、浴田良子さんの訃報が飛び込んできました。
闘病中であると伺っていましたが、越年されるものとば
かり思っていました。肉親も、友人も、愛する者たちの
死の悲しみは獄中も獄外も変わりがありませんが、獄中
者はなにもなしえずに独房に籠っていなければならない
だせに我が身が情なく、落ち込むものです。ゆきちゃん
の胸中察するにあまりあります。でも、控訴審はゆきち
ゃんの本人尋問にかかっているということなので、一日
も早く気力を回復してもらわなくてはなりません。それ
がゆきちゃんの出獄を見届けられず心残りであったろう
良子さんへの手向けになるのでしょうから。
★政府、とりわけ首相小泉の、イラクへの自衛隊派兵を
正当化するための嘘、詭弁は許し難いものがあります。
 まず、「人道復興支援」なる言葉の嘘です。日本政府
が言うところの「人道復興支援」とは、米・英軍のイラ
ク侵略の尻拭いであり、イラク占領への軍事的な加担に
他ならないからです。
 本当にイラク民衆のために水の浄化をする必要がある
というのなら、砂漠に砦を築き、対戦車砲や機関銃を据
えて立て籠もり、移動は軽戦車や装甲車に頼る自衛隊の
派兵ではなく、必要な資金、設備を供与して、イラク人
の水道技術者、労働者にまかせるべきでしょう。自衛隊
派兵予定地では、仕事を求めての数千人規模のデモが頻
発していると報じられていますから、彼らに仕事を提供
することこそ“人道”に適うというものです。
 次に、イラクで殺害された二人の外交官の外務省葬で、
小泉は「日本国、日本国民の誇り」と涙声で述べました
が、“誇り”などであるものかということです。
 二人の外交官のやっていたことは、米軍侵略のお先棒
担ぎであり、そして、米軍占領の協力活動です。端的に
言えば、二人は米軍の手先でしかなかったのです。
 政府のみならず出身高校や大学、そしてマスコミも、
彼らを英雄視して追悼しましたが、米・英軍によるイラ
ク侵略、占領を積極的に支持し、小泉の対米追従路線に
同調するならいざ知らず、それらに反対、あるいは批判
してきた者たちまで同じように追悼するのは一体どうし
たことでしょうか。変節ではないでしょうか。
 米軍の占領とともに反対運動の参加者が少なくなり、
特に若者たちの退潮が顕著なようですが、自衛隊派兵反
対への更なる取り組みが問われています。
★今年は第二次再審に動きがありそうです。旧年までと
同様今年もご協力よろしくお願いします。
             ’04・1・8  大道寺将司

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