大道寺将司くんの今日このごろ

支援連ニュース No.267_9


★イラク、パレスチナ、派兵、拉致問題、死刑執行……
内外ともに口惜しいこと、残念なことが次から次へと続
きます。
 そこで今日は意気の上がる話を。
 既に平山まゆみさんから報告がありましたが、Tシャ
ツ訴訟原告団が、今年の多田謡子反権力人権賞を受ける
ことになりました。
 ぼくもその原告団の一員なので面映いものがあります
が、ここで言う原告団とは専ら獄外原告の皆さんの謂い
であろうと承知しております。
 振り返れば、益永君とぼくの死刑判決が確定する時に
提訴した第一次から、去る九月三〇日に提訴した第三次
までの一七年間、弁護人のいない素人原告団(筒井さん
のような歴戦の闘士もいますが)が、国側代理人である
検察官や法務省の役人を相手に一歩も退かず、否むしろ
圧倒して(彼らはこちらの無手勝流に呆気にとられたか)、
一次も二次も、部分的とは言え勝訴判決を勝ちとったの
です。その勝利は、益永君とぼくに限らず、すべての死
刑囚への現金差し入れを可能にするなど、厚くて高い、
死刑囚への外部交通制限に風穴を開けました。益永君と
ぼくへの差し入れが不許可にされた、寄せ書きTシャツ
の差し入れを実現しようという文字通りのTシャツ訴訟
が一七年の間に進化を遂げたわけです。
 第一次から三次までの原告総数は六七名。このうち第
一次原告の中心メンバーだった中村英子さん、伊藤ルイ
さん、松下竜山さんが、そして、某党派幹部だった森田
さん、母の幸子が鬼籍に入りました。彼らの存在と闘い
も今回の受賞をもたらしたことを忘れるわけにはいきま
せん。そして、もし彼らが今回の受賞を知ったらどんな
に喜んだことかとも思います。
 もちろん、Tシャツ訴訟を支え、心を寄せて下さった
みなさんの存在抜きに今回の受賞はあり得なかったでし
ょう。末筆ながら感謝致します。
 多田謡子さんはシャコの控訴審の弁護人だったため、
ぼくも面会したことがあります。あの時既に体調がよく
なかったのか。今回の受賞を機に、天折した彼女の思い
を引き受けて闘っていくことの決意を新たにしています。
★三週間以上も風邪が抜けず、また、風邪に連動したの
か(?)歯痛も続き、おまけに転房があり、大幅に遅く
なりました。これまで三〇年近く冷暖房とは無縁に過ご
してきたので、冷暖房が入ると順応できずに体調を崩し
てしまいます。野生児(!?)になってしまったのか。
               04・12・9 大道寺将司

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