大道寺将司くんの今日このごろ

支援連ニュース No.268


★12月以降腰の調子が悪く、殊に起床時には跪いていた
のですが、1月23日の朝、あまりの痛みに動けなくなり、
遂に3日ほど横臥する羽目になりました。ぼくは夏より
冬の方が好きで、寒い方が体調もよかったのですが、こ
こにきて長年の暖房なしの獄中暮らしの影響が出てきた
ようです。以前に比べたら暖い独房に移されてから影響
が出るというのは皮肉な話ですが。ともあれ、そういう
次第で、この間あまり新聞も読めていないので資料的裏
付けに欠けますが、気になっていることを二点挙げます。
 先ず、施政方針演説で、コイズミは、日本は国連常任
理事国入りを目指すと述べましたが、これは百害あって
一利なしと言うべきです。仮に日本が常任理事国になれ
ば、米国に追随することは目に見えているので、国連で
の米国の振舞の後押しをすることにしかならないからで
す。米国の単独行動主義の前に国連はさしたる対抗軸に
なりえていませんが、日本が米国に追随すれば今以上に
ひどいことになってしまいます。
 それに、米軍基地を数多く抱える日本には、常任理事
国になる前にやるべきことがあるはずです。
 条約によるものではあれ、米軍基地は米国の占領地で
あり、治外法権のいわば植民地のようなものなのだから。
 国連常任理事国いりして国際社会での発言力を高めた
いのであれば、まず米軍基地をなくし、米国を撤退させ、
対米追随をやめることです。
 次に、拉致被害者の横田めぐみさんの「遺骨」をめぐ
る問題です。別人のものという日本側鑑定に、北朝鮮の
金正日指導部は捏造だと反発しています。
 ぼくはどちらの言い分が正しいのか、鑑定の科学的評
価をもとにした判断はできません。しかし、金正日指導
部による死亡したとされる人たちの死亡日時、原因につ
いての説明は不自然であり、カルテも不備だったこと、
また、めぐみさんの「遺骨」が、早急に拉致問題の幕を
閉じるために持ち出されてきたことなどを勘案すれば、
金正日指導部の分が悪いと言うべきでしょう。
 そして、個人であれ、組織であれ、陰謀などのレッテ
ルを張って相手を非難するのは、大体において旗色が悪
くなった方であり、非難の激しさ、言葉の激越さで問題
を曖昧にしてやり過ごそうという魂胆が見え透いている
のではないでしょうか。
 金正日指導部は、今回の鑑定結果は極右勢力による謀
略だとも主張しますが、彼らこそが日本の極右勢力を増
長させていると言うべきでしょう。彼らは極右勢力と陰
で手を組んでいるのではと勘繰りたくなります。
              05・1・31 大道寺将司

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