支援運ニュース No.177

ちょっと間借り

97.5.6 丸岡 修


1.フジモリ政権によるMRTA戦士虐殺を弾劾する。! 14名の戦死者を追悼する!
 やはり、ファシスト・フジモリは武力突入を指示しました。私は自分が実行する側で考えるせいか、フジモリ政権弾劾より先にMRTAの失敗を批判してしまいます。国際的にゲリラ戦の攻防関係を転換させたと。故に4月に書いた『ザ・パスポート』『ゆうき凛々』の原稿にフジモリ政権弾劾がぬけています(解放派の弾劾ビラを見て、そうだまず敵を弾劾しなければと『ザ・パス』に補足を原稿締切り後に書いた)。日米の帝国主義などの後押しと軍に基盤を置くフジモリにとっては、武力解決が中心で平和解決は予備選択であることは元より明白でした。MRTAはむろん、それを承知していたはずなのですが。
 MRTAは長期化の中で油断しすぎたと思う。この種のゲリラ戦術で重要なことは、@敵との妥協点を見誤らないこと(国際情勢や力関係などによって変わる)、A敵の武力行使が多大な犠牲をもたらすと敵が判断するようにすること、B味方の陣形を一切知られないようにすること、の三点です。この30年間、世界中の闘争でこれが成否を分けています。MRTAは以下を徹底すべきでした。@長期化した時、武力突入と玉砕を前提にした捕虜処分を始めるか要求を少くして妥協するしかない。A武力突入があると政府軍側の銃弾で捕虜に犠牲者が生じる配置にすること、突入部隊の殲滅と敵性捕虜への代償。B盗聴盗視の防止、部隊と捕虜の配置を常に変える。「MRTAは人質処刑をしない」とフジモリ側にみられていた以上(MRTAは最初に捕虜の安全を保障している)、突入の代償をフジモリ側に計算させなければやられます。トンネルの存在を知っていながら、捕虜を2階にあげて1階でサッカーなどすれば、結果は見えています。油断したとすれば、残念。
 尚、マスコミが感心する突入戦術と盗聴方法などは昔と変わっていません(後者はハイテク化超小型化されたが)
 橋本政権とマスコミは特殊部隊2名と政権側部隊の銃弾が死因の捕虜1名の死のみを悼み、ゲリラ側14名には「テロリストには死を」という態度です。MRTAに捕虜処刑の意思があれば30秒で果たせたが、それを避けました。他方、フジモリの側は投降者をその場で処刑しています。どちらが人道主義者かどちらがテロリストなのか!?
(フジモリをファシストと呼ぶことにつて。「選挙で選ばれた」と擁護者は言うが、ナチスは選挙でドイツを握った。日本軍国主義を支えた大政翼賛会は議会政党で構成されていた。92年にフジモリは軍の力を背景に憲法停止、議会強制解散をやった。この男のやり方はファシストそのもの。ファシズムとは資本主義国の中で暴力的独裁的支配の制度を言う。本来は高度に発達した資本主義である帝国主義の一形態だが、後発強権国家の支配形態もなす)

2.丸岡控訴審不当判決に強く抗議する!
 控訴棄却という全く不当なもの。一審判決が被告、弁護側の反証でぐらついたのですが、それで一審判決を見直すのではなく逆に高裁は「補強」し直しました。自信がないのか裁判長小林充は、私の顔を一度も見ることなく下を向いたまま判決文をボソボソと読み上げるだけでした。さすが悪名に恥じずの奴!
 私の顔を目の前にして私の顔とは似ても似つかない「アゴがとがり逆三角の顔」と並べまくっていました。丸が三角に見える脳しか小林共は持っていないのだ!(「超MM」野郎!」)
 これで大阪に帰ってきつねうどんとお好み焼を食べるのがまた延びてしまった。残念(笑)。

3.その他
(1) 日本赤軍・レバノン問題:私の方で『噂の真相の5月号、『インパクション』102号に書きました。『ザ・パスポート』にもむろん。
 日本政府は7月までの5人全員送還を目論んでいます。それを阻止すべく、皆さんのご協力をお願いします。現在、レバノンの裁判所は同志たちを正式に「政治犯」認定をしました。(只今、救援団派遣準備中、詳しくは『ザ・パスポート』を)
(2) レバノンから強制帰国させられた3人:「非公然支援者」とマスコミは描きましたが、日本大使館に在留届は出し、大使や領事とも以前から面識はあったのです!


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