支援運ニュース No.184

また下書きなしでブッツケ。乱筆ごめんなさい。これでも小学生時代は大坂・守口市の鉛筆字部門で銀賞とったことあるのに。トホホ。
 まだ間借り (立ちのかんでぇ。笑)   97.12.2 
 まだ病舎暮らしの 丸岡 修

◆エジプト・ルクソール遺跡銃撃事件
 まずはじめに。犠牲になった一般観光客に対し慎んで哀悼の意を表します!
 これは「テロ」事件と言わざるをえません。なぜなら、作戦の目標がアルジェリアでの住民虐殺と同じく最初から一般市民・非戦闘員に対してあるからです。
 その意味では、目標とはしていなかったのに結果として一般人を巻き添えにした、日本赤軍−PFLPのリッダ闘争や東ア反日武装戦線による三菱重工爆破闘争とは、全く異なります。(これらの巻き添え犠牲者たちにももちろん哀悼の意を表します)
 日本では、様々な解放闘争も右翼的事件も一言「テロ事件」として片づけますが、それぞれの事情は全く異なります。「イスラム原理主義者」というのもマスコミの造語でしかありません。そのような運動はなく、正確にはイスラム復興主義です。そして、実際にはイスラム教徒も全員が復興主義者ではなく、社会主義者もいるし、開明派もいます。左翼から右翼までいるのです(モスリム全員が禁酒家ではないし、一夫四妻ではなく一夫一妻の人が多数派です。元来、日本の「めかけ」制度とは全く違う目的で設けられた制度。四妻制は創設期の戦争未亡人救済制度。)
また同じ復興主義でもイランやレバノン神の党のようなシーア派とスンニ派では異なります。反米帝もあれば反共もある。エジプト・スンニ派のモスリム同胞団は政治的には右翼であり(今回のグループは、同胞団からも別れた武闘派)、民族排外主義です。だから社会主義のナセル政権時代も反政府側であったし、リビアやアルジェリアでの同胞団は、反民族主義左派政権の立場で米国と共通の土台に立ち、反動王国(サウジアラビア、クウェート、ヨルダンなど)の支援で、反ナセル、反アサド(シリア)、反カダフィ(リビア)、反ブーメヂィエン(アルジェリア)で破壊活動をしていた時期もあります。対イスラエルでは、左派と同じ側に立ちますが、PLFPなどの民主派が「アラブ、ユダヤ人による民主国家樹立(これを西側メディヤなどは『イスラエル破壊条項』などと言う)を唱えているのとは異なり、アラブ領土からのユダヤ人放逐を唱えていました。もちろん、反米反イスラエルの側で闘いを共同する時は、私たちの側も支持はします(サダト大統領暗殺)。
 今回の事件を指して、西側諸国は帝国主義に反対する正当な戦いをも「テロ」とくくり、全く同一のものとして描いています。事実は全く異なるのです。
 今回の事件で見過ごしてはならないのは、一般観光客のバスなどを襲っても決して殺傷の目標にしていなかったのに(巻き添えのドイツ人死者1人があった。謝罪表明は出ている)、エスカレートさせたことの原因です。休戦を呼びかけて対話の姿勢を示したのに、ムバラク政権は被逮捕者の処刑と徹底弾圧という力の対決を選んだことの結果でもあります。あっ、もう時間。入口で失礼します。

★西川同志のこと書く余裕なくなりました。ボリビアで拷問を受けていました。
私たちは予測していた被害ですが、救援が大変です。
                   再見 丸


Maruoka HOME
inserted by FC2 system