支援連ニュース No.192

★ちょっと間借り 「冷えたピザ」なんか、いらんわい!
          98.8.4 丸岡修

★在クアラルンプール米国大使館占拠・獄中同志解放闘争23周年!

参院選と「冷えたピザ」内閣
 自民党の惨敗を祝う! 予想以上に投票率が伸びて自民党の惨敗につながったのですが、旧来の自民党支持者も一部野党支持に転じました。89年に一度あったものの社会党がその半年後の衆院総選挙での自民党壊滅に追い込めず、日本新党の登場と自民党の分裂をまたねばならなかった。それも瓦解し「自民復活」の状況での再逆転には大きな意味があります。つまり、日本人民のすべてが保守安定志向にはなくその中の半分以上の人々が変化を求めていることを証明しています。
 しかし、今回の選挙結果を無条件には喜べない。@自民党にとって代わる勢力が中道右派+保守リベラルの民主党であり、中道左派の社民でもなければ革新派の共産党でもない。A自民不支持の理由が安保・沖縄の反戦平和問題でもなく政治問題でもなく、不況問題による敵失であること。つまり、いつまた保守回帰、自民党復活に逆行するか分からない。「不況時には自民党が強い」神話は崩れたものの、景気回復すれば自民党に支持が戻るかもしれません。故に、「本質は変わらない」として過小評価するのも誤りなら、無邪気に喜ぶのも誤りです。
 冷えたピザの小渕政権。89年の惨敗時に自民党は、河本派の海部をかつぎ「反省と改革」ポーズを示して復調したのに、今回は元々橋本後継候補だった小渕で開き直り。自民党もついに末期症状。自民党が今まで延命できたのは、「自己変身(決して自己改革ではない)」能力にありました。党内権力の交代、社会党の政策取り込みなどをやっていたのです。自民党の解体は近いかも。
 非自民政権の可能性。旧新生党の小沢強権政治に反発して社民党は自民と連立に動いたのですが、小沢政治が破産している現在、民主党主軸の非自民党(連中は反自民ではない。非自民反共産)政権の登場は必要です。自民保守政権の息の根を止める役割として評価すべきでしょう。人民にとっては一歩前進。これから徐々に革新派を成長させて「人民政権」へと発展させていけば良い。菅直人の唱える日本版「オリーブの木」が進歩的であるためには、中道左派の社民党が含まれること、反共を撤回して共産党の閣外協力を得ることが条件ですが、菅直人派に旧新進党や社民党の保守派を説得して、右だけではなく左にも翼を広げられるかにかかっています。旧公明党は風見鶏政党。優勢な方になびく。それができなければ、細川政権の時のように自民党の分裂(小沢派)を待つしかなく、ヘタすれば自民党と自由党の保々政権にとられてしまうでしょう。自民党は権力問題の重要性を左翼よりも感知しており、いざとなれば何でもやります(これが、危機になれば分裂する左翼と違う。連中は「一致団結」できるのだ)。
 いずれにせよ、21世紀の早い時期に、真の人民政権を!

2.「ヒューマニズムと民主主義」について『ザ・パスポート』参照。「帰国者の裁判を考える会」発行。
 日本赤軍5.30声明の朝日新聞コメントで将司さんらは誤解しています。ヒューマニズムとは「人道」ではなく、人が人として人らしく共に生きる人間主義のこと。社会主義の本質的特徴は、徹底した民主主義と人民主義。日本赤軍の路線が特に変わった訳ではない。(もっとも、私は日本赤軍改称派です)


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